幼馴染は女の子

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しばらく奏平とやり合っているといい匂いが漂ってくる。もうご飯かななんて思っているとガチャっと玄関の扉が開く音がした。新之助のおかえりだ。

「あ、A」
「おかえりー」
「おかえり新兄」
「新ちゃんおかえりなさい。もうご飯だから着替えたら遼ちゃん呼んできて」
「わかった」

新之助はそう言うとさっさと2階の自室へ向かった。

「あなた達も切りのいいところで終わりにしなさい」
「「はーい」」

ゲームの片付けは奏平に任せ私はご飯の手伝いに向かう。

今日のメニューはハヤシライスとサラダのようだ。盛り付けが終わっているサラダからテーブルに並べて行く。

「ありがとう、Aちゃん」
「いえいえー」
「おっ、今日ハヤシライス？」

もう準備が終わると言うちょうどいいタイミングで遼兄と新之助が下りてきた。

「遼兄もレポート地獄？」
「やめて、もうその名も聞きたくない」

遼兄はうちの兄と同じ大学同じ学部なので兄がレポート地獄なら遼兄もレポート地獄なのである。
遼兄の反応にみんな笑いながら食卓につく。

｢｢｢｢いただきまーす｣｣｣｣

みんなで雑談しながら食事は進んで行く

「Aは最近学校どうなん？」
「どうって言われても別にふつーだけど」
「てか今更だけどなんで六頴館行かなかったんだよ」
「いやいやいやあたし新之助みたいにあたまよくねーし無理に決まってるだろ」
「補修受けてるくらいだしね」
「あ“？」

口を挟んできた新之助にイラつき思わず持っていたスプーンを勢いよくテーブルに置く

「もしかして寂しいのか〜新チャン。ごめんね〜あたしが新チャンみたいな頭があればおんなじ学校行けたんだけど〜昔っから新チャンあたしがいないとAちゃんどこ〜って泣いちゃうもんねぇ〜」
「本当のこと言っただけだろ。あと泣いてないし」
「こらこら、ご飯中に喧嘩しないの。新ちゃんもAちゃんに煽るようなこと言わないの」

お母さんが仲裁に入ったためお互い黙ったが、ここで止める人がいなかったら基本的に取っ組み合いの喧嘩になる。こいつ本気で私の事を女だと思っていないので喧嘩も本気でやってくる。流石に殴ることはないが関節技決めてきたり足で押されたりとかは普通にある。

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