番外編::夢主の過去編�� ページ38
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自我が芽生え始めた時には既にこの研究所に居た。
『イヤっ!!......いかない!!』
「言うことを聞け‼️」ｶﾞｯ
文字通りのイヤイヤ期で反抗すれば仕打ちを受けた。
『ｳ”ｯ......ｧｯ”........‼️ｸﾞ、ｸﾞﾙｼｯ。』
実験では、様々なウイルスを体内に流し込まれたり、
『ﾋｯ........なに、これ.........。』
「ｶﾞﾙﾙ......。」
異宙の生物と戦わされたり、
ありとあらゆる実験をされた。
相性が悪かったり、低い数値しか出ない物はみんな廃棄されていく。
そして生き残った私は小さい部屋からある程度広い部屋に移された。
でも、毎日の実験に怯える私は
『.........ﾓｯ、ﾔﾀﾞｧ..。』
部屋の隅っこで私は毎日のように泣き崩れた。
嫌でも実験室へ連れてかれる。毎日が地獄で辛かった。
「.........ねぇ、なんで泣いてるの。」
『.........え?』
誰かに声をかけられて、私は俯いた顔をあげる。
「.........だ、れ。」
身長は私とほぼ変わらない、薄紫色っぽく見える髪にショートヘアで左腕が骨になっている男の子。
その男の子が私の目の前でしゃがんで頬杖を着いていた。
彼の目は光が殆ど抜け落ちていた.............けれども、そんな目が綺麗で吸い込まれそうだった。
まっすぐジッと私の目を見つめている彼。
「.........なんで泣いてるの。」
『.........怖いから。実験が.....怖くて........。』
「ふーん.................でも、僕達は実験動物。怖くても耐えないといけないよ。」
そう言って彼は私の頬を撫でる。
『.........うん、知ってるよ。』
名前もない、実験動物として動く彼には感情は有るのだろうか??
分からない。
幼い私がこんな事を考えても意味はないんだろうな。
でも、どうしてだろう。
他の実験動物の子達には見向きなんてしなかったのに、
どうして私はこの人に興味を擽られてるんだろう。
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これが、私と”彼”の最初の出会いだった。
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ハイ、作者です。
ストーリー編が進むのに少し時間があるので、ここからしばらくの間、過去ストーリーを作ります‼️
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ぱんだ - すっごく面白いです！こんな作品を作っている作者様に尊敬しかありません！ずっと応援してます！ (2022年9月4日 17時) (
レス) @page22 id: 13de8b8d55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ - おもしろいです！敵側の小説ってあんまりないから見ててワクワクしました！アハト君…しゅき(( 作者様のペースで更新頑張ってください！！ (2022年8月14日 16時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ - 続きを待ってます！ (2021年11月18日 16時) (レス) @page3 id: fee9a99fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumui x他1人 | 作成日時：2021年9月18日 19時
