インクと仲が良いあの子はAUの見張り人【AU】 5

208.刹那[No視点] ページ8

ｲﾝ「A…！！良かった、ここに居ｯ？！」


ｴﾗ「…ｯ！！」


『ぁ、ああぁああ！！』


インクとエラーがAの所に着き、見たもの


それは衝撃的なものだった


赤く染まるナイフ


地に滴る赤い液体



口から血を流す人物



それはAが殺意を向けていたガスターのもの___



___ではなく



ｶﾞｽ「君が居てくれて助かったよ____





____バグ」


『いやぁああ！！！』


Aが握っていたナイフ、それはバグの腹部をしっかりと貫いていた


ｴﾗ「どういう、こと、だよ…！！」


ｶﾞｽ「？確か君達も派生の…。あぁ、彼女は少し取り乱しているようだから私が説明しよう。簡単に言えば…


本来殺される場だった私は、バグ君を盾にし、助かった。と言えばいいかい？」


ｲﾝ「そんな…ｯ！！」


ｶﾞｽ「彼女、A君は前と変わらず実に馬鹿でね。怒りに任せてナイフを扱うモノだから、バグ君を盾に使うのは簡単だったよ」


『ごめ、ごめ、なさ、…！！』


ｴﾗ「ｯふざけんな！！！」


エラーはガスターを青い糸で縛ろうとする


が



実態のあったガスターの体はまた透け、その糸を通り抜けた


ｶﾞｽ「彼女の創造の力も、気が狂うことで弱まる」


ｴﾗ「クソｯ！！」


ｲﾝ「A！しっかりして！！」


ｶﾞｽ「…さて、私は退場させてもらうよ」


ｴﾗ「待て！！」


エラーが止めようとしたも、手は届かず、ガスターは消えていった


『バグ、ごめん…ごめんなさ、私…！！結局リセットしても…！！何も変わってなっ…！！』


「A…ぅ、」


ｲﾝ「バグ！君は動いたら…！！」


「いいの、どうせすぐ死ぬ」


バグはAを優しく抱き締める


『え…？』


「私、貴方が誰かを、殺す前に…止められてよかった…！」


『だ、誰かを殺す…？このあと誰かを殺さなかったって、君を殺してる…！』


「お願い泣かないで…私はずっとそばにいる」


『…でも』


「ほら、笑って！

貴方は変わってないことなんかない

貴方は命の尊さに気付いて誰よりも全てを愛した


それは、変わったことと言ってもいいんじゃないかな！」


『私は変われた…？』


「うん！だから、心配することない…ね？」


『…私は、君を…満足させることができた？』


「勿論！凄く幸せｯｶﾞﾌｯ」


『バグ！！』


バグが口から血を吐く


「いい…？この先も君は、君らしく…生きて……



大好き」


…バグの力は抜けきった


『……私、泣かないよ。君に強さを教えてもらったから』

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