隣の部屋に引っ越してきた人が推しだった件について (ページ31)

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第28話ページ31

女王「それは…
アンタらにもあたしの苦しみと辛さを解ってもらうためよ。

あたしは小さい頃に散々いじめられた。
だけど、周りの大人たちはあたしをことを助けてくれなかった。気付かないフリをしていたんだ。
だから、だから、、っ！！」

「…うん、解ったよ。気付かないフリをしていたことが一番辛かった、だからその方法でいつもいじめてたんだね。」

女王「そう。でも、高2の夏よ、アンタが、Aが、その時のあたしのオモチャを助けたことが…」

「嫌だった？だから私のことをいじめたの？」

女王「それは違うわ！…あの時は、折角遊んでたオモチャを取られてイライラしたわ。
でも後になってからあたし気付いたの。
『あのオモチャの子が羨ましかったんだ』って、
『あたしも誰かに気付いて欲しかった』、
『Aみたいな存在があたしの側にも居て欲しかった』んだって。」

「そうだったんだね。ここ数年の悩みが解決したよ。」

拓「横からで悪いんだけどさ、確かに大人が気付かないふりしたのは悪いことだけどさ、だからって、君の過去を知らない人をいじめたら君をいじめた奴らと同じになるだろ？だから、自分から助けを求めるんだ」

「これからは、自分から周りに助けを求めるんだよ？」

女王「あり…が…とう…」

拓「良かったな。」

「うん、じゃあね。」

「いやー良かった。ここ数年の悩みが解決して」

拓「A、高校ん時いじめられてたんだね…」

「まあね。でも、最後に言ってたこと格好良かったよ。ﾆｺｯ」

拓「あ、ありがとう…//」

「？」

海「ん？あ、おーい、Aー、拓弥ー!」

「あ、海くんー」

拓「おーい」

海「二人はどうしたの？」

「拓弥くんに誘われて一緒に出掛けてたの。」

海「そうなんだ」ｼﾞﾄｯ

拓「そうだけど悪いか？」

海「別に～？」

「？どうしたの海くん、機嫌悪いの？」

海「妬けちゃうな～って。」

「…？あ、、やっぱり超特急って仲良いよね。」

海「そうじゃなくて、Aが！拓弥と！仲良くしてて、妬けちゃうな～って！思ったの。」

「えっ？……//」

拓「それ言ったら海だって！この間Aと一緒に帰ってたじゃん！(ハグしたことも知ってんだからな…)」

「えー、っと二人の言う妬けちゃうって、友達としてってこと？」

海/拓「「好きな人として」」

「ッ///(嬉しい…嬉しい？…でも良いのかな…)」

海/拓「「Aはどっちを選ぶの」」

「それは…」