【呪術廻戦】マフィア嫌いのマフィアが死んだら呪いの世界に転生したんだが【第一幕:完結】

呪霊34体目 ページ43

「恵」




恵は振り返る。



締めていた不良の襟元を持ちながら。




「A…、どうした。

珍しいな」





Aは笑っていた。



目以外は、








「私もさ、行くよ高専。


家の奴らが五月蝿いんだ。

出てけって、宮城(あっち)に連れ戻したのはアイツらなのに…


そしてね、一人私の知り合いも教師になるんだ。




だから、


































よろしくね？恵」



Aは笑ってなどいなかった


傷をつけたらいくら君でも半殺しにする


そう、目が語っていた。





恵は恐怖したしかし、一方で安堵の思いもあった。




他人に興味のないAがここまで執着する人物への興味と


そして、その人物を大事にしているのだと





「あぁ、分かってる」







しかし、伏黒恵は盛大な勘違いをしている。



Aが伝えたかった事は



「君の父親が新しい教師として学校に来るよ。


間違えても殺し合いをし始めないでね(震え声)」


コレである。



あんなフィジカルギフテッドの塊と
禪院家の相伝の術式十種影方術を使う恵。




恵が負けるであろうけど、そんなことやってみろ。





高専が壊れる(物理)







そうしてまた1歩ずつ

恵とAの心のすれ違いが増えたのであった。

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