【呪術廻戦】マフィア嫌いのマフィアが死んだら呪いの世界に転生したんだが【第一幕:完結】

呪霊33体目 ページ41

「そして、私が入学すると共に高専の教師になる




よろしくね、五条センセ｣



五条は苦虫を噛み潰したような顔をして甚爾を睨む。




「因みに彼とは契りを結んだ。


『対象者が呪詛師ではなく呪術師を殺した場合



即刻橘Aの首を刎ねる』と



これでも安心できないか？

彼はこれでもカレコレ10年近く私の傍に居させてる。




だからこそ、私の首を賭けた。勿論……





甚爾の首もね。」







そう言って私は自身のハイネックと下ろし首元の痣を見せる。


この痣は橘家相伝の物。


橘家は呪う事に特化した家だった。
私は相伝の巻物を見つけて習得し、今回使ったという事。


そして呪われた者の首には『橘』の花の紋が付けられる。

甚爾の首にも勿論同じものが付いている。

その証拠を見せる為甚爾を跪かせ彼の首を露わにする。



「同じ、『橘』の紋だよ。


これで本当の一蓮托生だよ。甚爾」


五条を見やると瞳は揺らぎ不安そうな顔。


「なんで、そんなｯ」

意味が分からないという顔


けど、これが私の責任の取り方

「彼を生きさせてしまったからね。


さぁ、五条。もう一眠りでもしな、まだ体は万全じゃないんだ。


もう少し休んでも誰も文句は言わないさ。


言った奴がいたら私の前に叩きだしな顔面ぶん殴るから。」




五条を無理やり布団に押し込んでは彼の頭を撫で部屋を出る。





部屋の襖を閉めポツリと零す。


「大丈夫、未来はいい方向に進んでる…」




長い廊下を歩く。

外に見える咲いていない桜の木を見やる。

























「伏黒甚爾」


後ろから足音が止む。








振り返りニコリと微笑む

「私は甚爾を信用しているよ。」





甚爾は驚いたようだけれど何処か安堵している表情。


そう、それでいい。










それで………いいんだ。













今日もまた私は呪いの言葉を紡ぐ。

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