【呪術廻戦】マフィア嫌いのマフィアが死んだら呪いの世界に転生したんだが【第一幕:完結】

呪霊31体目 ページ39

あれから3日。


風邪でぶっ倒れた五条を看病してた。


甚爾さんは帰ってきてから五条が居たのに驚いたのか


「お嬢……五条になるのか？？俺と誓ったのに…………」



なんて茶番を引っ掛けて来た。





「悟(・)は頑張りすぎなんだよ。


だから、甘やかすくらいはしてあげないとね。」




絹よりも柔らかいと言える白髪を梳く。

包帯を巻いていた目元には黒の布で出来た目隠しを


術式を常時発動しているのが疲れないわけが無い。

しかし、それをしていないと自身の身が
危険だと分かっているからこその対応




悟の手を取り指と指の間を撫でる。



「こんなに、手を酷使してさぁ……

綺麗な手してるのに。ケアもしとこうかな。」


一通り悟の世話を終えた後、甚爾さんと向き合う。















「さてと……んじゃあ、報告してもらおうか？
































東京都立呪術高等専門学校の教師になれたか？





甚爾(・・)？」



甚爾はダルそうではあるが片膝を付き報告する。


「はい、無事に。

これもお嬢様のおかげです。」






無事に……ね。




「そう……良かった。もう一個の方は？」





私がそう聞くと、甚爾は荷物と一緒に持っていた
鳥籠を私の前に差し出してきた。








「ソイツの魂が死ななければ、大丈夫でしょう」


中には私の有幻覚で創った梟が眠っていた


「そうだね。生きてるといいんだけど……








































お団子のお兄さんの魂」





私の試した事はこう
前世で兄さんがやっていた、梟の中に入るというもの

それの応用


けれどそれは、兄さん自身が天界道を持っていたから出来たこと。

天界道を持ち契約をしていたクロームが梟に傷をつけたから
兄さんは梟を乗っ取ることが出来た。


兄さんと契約するには兄さんの三叉槍で傷を付けなければならない


傷さえ作れれば後はマインドコントロールが出来る。








そして、私は逆の事をしてる。




契約をした私本人ではなく
私と契約した者をこの梟の中に魂だけ入れたのだ













上手く……いってるといいけど。








私はそっと
温かい梟をするりと撫でた。








―――――――これからの未来が幸多からん事を

呪霊32体目→←呪霊30体目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す