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ep57 「最高に滾るヤツ」 ページ15

「我々への待機命令はあと数日続くだろうが、30日後には大規模な壁外遠征を考えていると聞いた。

 それも今期卒業の親米を早々に混じえると」


……随分と急な話だ。ただでさえ今回の巨人の襲撃には俺達新兵は堪えたというのに。


「本当ですか兵長?」


「作戦立案は俺の担当じゃない……ヤツのことだ、俺達よりずっと多くの事を考えてるだろう」


「確かにこれまでとは状況が異なりますからね…多大な犠牲を払って進めてきた

 マリア奪還ルートが一瞬で白紙になったと思えば…突然まったく“別の希望”が降って湧いた」


全員がエレンの方に向く。巨人になることが出来る人間なんて珍しいレベルじゃないからな……


「…未だに信じられないんだが、“巨人になる”っていうのはどういう事なんだ?エレン」


「……その時の記憶は定かではないんですが…とにかく無我夢中で…

 でもきっかけになるのは自傷行為です。こうやって手を……」


「お前らも知ってるだろ、報告書以上の話は聞きだせねぇ。まぁアイツは黙ってないだろうが」


「?アイツ、とは……?」


するとドアが勢いよく開く音が部屋に響いた。


「こんばんはーリヴァイ班の皆さん!お城の住み心地はどうかな?」


眼鏡をかけた女性……ハンジ分隊長がやってきて椅子に座る。


「私は今2体の巨人の生態調査を担当しているんだけど

 エレンとギルアに協力してもらう許可をもらいにきたんだ」


「実験…ですか?オレが何を…?」


「それはもう……“最高に滾るヤツ”をだよ!」


ハンジ分隊長は興奮し始めた……確かこの人巨人が……


「…許可については自分では下せません、自分の権限を持ってるのは自分ではないので…」


「リヴァイ?明日のエレンとギルアの予定は?」


「……庭の掃除だ」


「ならよかった!決定!エレン、ギルア、明日はよろしく!」


「あ…はい…」


『何で俺も…』


リヴァイ兵長はちょっと不満そうな顔をしていたが……いいのだろうか


「しかし巨人の実験とはどういうものですか?」


エレンがそういうと急に他のメンバーはそそくさと席を外しはじめた。


…なんだか嫌な予感がする


「ああ…やっぱり聞きたそうな顔してると思った…」


まずい…


「そんなに聞きたかったのか…しょうがないなぁ」


まずいぞこれは…


「聞かせてあげないとね……今回捕まえた巨人たちについて。」


結局、ハンジ分隊長の巨人についての熱弁を朝まで聞くことになってしまった。

ep58 「実験検証」→←ep56 「リヴァイ兵長」



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ゆうぺぺ - とても面白いし好きです!夢主の設定すごく好きですッッ!体調に気おつけながら更新頑張ってくださいッッッッ!! (2020年12月10日 20時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
mikё(プロフ) - 名前をトリガーにしていたらep50が面白いことになりました (2019年7月7日 16時) (レス) id: 325129a848 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 地味に続いてる感じ? (2018年12月9日 21時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
すま(プロフ) - コロンさん» 返事が遅くなりました、コメントありがとうございます!不定期更新ですが温かい目で見て頂ければ幸いです。 (2017年10月14日 22時) (レス) id: 9f09c1f5da (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 面白いです。更新頑張ってください。 (2017年9月13日 0時) (レス) id: ce8d4fe5fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すま | 作成日時:2017年5月28日 20時

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