ep58 「実験検証」 ページ16
「改めて驚かされたよ…彼らは水も食料も摂らない。発声器官はあっても呼吸を必要としない…唯一活動に必要なのは“日光”なんだ…」
ハンジさんによると、巨人を捕獲したのは今回が初めてじゃないらしい。
まず過去5回の捕獲時に行った実験の反復から始め、“意思の疎通”から検証をしたという。
だが、今回も意思を通わせることは不可能との結論に至ったらしいが、話を聞いているとハンジさんはこの実験は充実した時間だったように見える。
そして4m級を“ソニー”、そして7m級を“ビーン”と名付けたらしい。
次は“日光の遮断”を試したらしい。
巨人は夜になると活動力が落ちるらしく、日光によって何かしらの活動力を得ていることを裏付ける実験だそうだ。
……言われてみれば、夜に巨人の被害が出ることはなかったな…
これは巨人によって個体差が大きく出たらしく、ソニーは遮断後1時間で活動が鈍くなったのに対し、ビーンは3時間は元気なままだったらしい。
「ずっと日光を絶つどうなるのか…興味はあるけど、死んでしまったら困るからね…」
すると急にハンジさんはガタッ、と音をならした。
「そして次の段階からは直接巨人の身体と接触する…“痛覚の確認”へと移行した」
その内容は巨人に“うなじ”以外の弱点が無いか確認する実験だが、ハンジさんは相当辛い作業だったらしく、目を抉ったり、心臓を刺したりしたらしく、ハンジさんは叫びながら作業をしたらしい。
ビーンに比べてソニーは内向的な性格で、あまり反応が無かったという。
これにもやはり個体差があるのだろうか…
「こんな感じでソニーは自己表現が苦手なんだよ、頭かじろうとするばっかりでさ」
ハンジさんは笑顔を見せるが、一方のエレンは険しい表情をしていた。
「何で…巨人を前にしてそんなに陽気でいられるんですか？」
「…え？」
「…その、巨人はオレら人類を絶滅寸前まで追い込んだ天敵で…ハンジさんだってその脅威を数多く体験してるはずなのに…」
「そうだよ、私は巨人に仲間を何度も何度も目の前で殺された。調査兵団になった当初は、憎しみを頼りにして巨人と戦っていた。」
誰だって仲間を殺されたら、巨人に憎しみを抱くだろう。
むしろ喜ぶ奴なんているわけない。
「そんなある日、私は気づいた。切断した3m級の生首を蹴っ飛ばした時だった。」
『……？』
「軽かったんだ、異常に巨人の身体が」
「…え？」
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ゆうぺぺ - とても面白いし好きです！夢主の設定すごく好きですｯｯ！体調に気おつけながら更新頑張ってくださいｯｯｯｯ！！ (2020年12月10日 20時) (
レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
mikё(プロフ) - 名前をトリガーにしていたらep50が面白いことになりました (2019年7月7日 16時) (レス) id: 325129a848 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 地味に続いてる感じ？ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
すま(プロフ) - コロンさん» 返事が遅くなりました、コメントありがとうございます！不定期更新ですが温かい目で見て頂ければ幸いです。 (2017年10月14日 22時) (レス) id: 9f09c1f5da (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 面白いです。更新頑張ってください。 (2017年9月13日 0時) (レス) id: ce8d4fe5fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すま | 作成日時：2017年5月28日 20時
