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「今日限りで、また大阪に戻ることになりました」



「ほんまに短い時間やったけど、みんな仲良くしてくれて、かけがえのない時間でした。」



「お世話になりました!ありがとう!」




鶴「俺も、大阪戻ります。」



鶴「俺は、ちゃんと元気にやりますし、Aも元気に過ごさせるんで、みんなも元気に。」



鶴「ほんまに楽しかったっす。ありがとございます」




「向こうでも2人一緒なんかー?笑」





鶴「田中なめてんのか、当たり前やろ」





あんなイケメンが、そんなこというから


それはクラスは湧くわけで。




それを恥ずかしそうにしてるから



なんか、悔しくて




2人が最後の日は、中々話せなかったけど




こっちに来てくれる二人は



汐恩も含めて、やっぱりかけがえのない仲間



Aのいない部活。



部活のカラーボックスから、
Aのシールを剥がそうとした時だった。




奨「…手紙?」



みんなへ



そう書かれた白いベースでペンギンの書かれた封筒と




奨くんへ



そう書かれた、淡い緑の封筒




緑の封筒は、胸ポケットにしまって




白い封筒の封をあけ、みんなの前で読んだ。






河「あー!!やっぱ俺諦めんければよかった!!」




安「やっぱ、Aちゃんと仲良くなれてほんとよかった。涙でそう」




優「ちょっと、ともが泣いたら本物じゃん…」グスッ




本「もう1回転校してこねぇかなぁ…」





奨「…ちょっと、職員室行くわ」




俺は、緑の封筒が開けたくてたまらなくて



屋上にでも行ってみようと部室を出た。




ガラッ





優「…奨!!!!」





奨「…優」




優「あのね、奨!私…」




奨「…うん?」




優「奨に告白した日、手紙見てくれた?って言ったでしょ?」




奨「…うん、呼び出してくれた手紙でしょ?」




優「それほんとは、Aが、奨に告白しようとして書いた手紙なの。私、入れるとこ見て、焦って」



優「私も、奨が好きだったから、嫌で…それで、でも、Aにも奨にも申し訳なくて、まずは、Aにこの前謝ったら、気にしないでって。タイミングだって。」



優「そう言ってくれたけど、でも、やっぱり私はAを裏切って、Aが頑張って書いた手紙使ってしまって…」



優「奨にも、ごめんなさい。」





優「だから、今日の7時。2人のフライト時間」



優「行って!」



その言葉で俺は飛び出した。

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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時

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