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お幸せに!と、好きな子は笑った。
確かにこの状況、勘違いされても可笑しくない。
奨「…ごめん、俺行かなきゃ」
優「まって!!!!」グイッ
奨「急にキスされて、それ見られて、しかも好きな子で、行かない訳には行かない。」
優「でも、私は奨が好き。だから、」
奨「俺は、Aが好きだから応えられない。」
優「そんなの分かってる、それでもいい。」
奨「なんで…?優のこと…そんな風に見えない。」
優「Aが好きなんて、ずっと前から分かってた。それでもいいの、」
優「奨、A達、もうすぐ帰るんだよ?高校生なんだから、会えなくなる。冷めちゃうよ、どっちかが」
優「A好きでもいい。私が忘れさせる。だから、付き合って欲しい。ずっと昔から、Aが来る前から私は奨が好きなの…」
奨「…ごめん。」
追いかけようとした時、優に引っ張られて、
窓を見た。
優「…私が、忘れさせてあげる。」ギュッ
優「…だから、付き合お?」
コンクリートの道のうえ。
Aを優しく抱き寄せる汐恩がいた。
俺の横は、Aじゃない。
Aの横は、俺じゃない。
なんかもう
どうでも良くなってきた。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時