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youside



ガチャンッ



「…はぁ、」




いらない。




ジュースなんていらない。





ただ、会いに行く。それだけが欲しい。






なにもかんがえずに、


ただ好きな人のとこに走れる勇気が欲しい。



本「…なにしてんの、こんなとこで。」



「やすぽん!」



本「呼び出したんだろ?奨のこと。」



本「奨、待ってるけど。」



「…うん、でも…」



本「行かなかったら、後悔するぞ。」



本「奨の思いも聞けぬまま、過ごしたらAは、ずっと苦しいだけだぞ。」



本「好きなんだろ。伝えなきゃ、報われない」



「私が伝えたら、優が…」



本「そんなの、奨が決めること。優なのか、Aなのか。」




本「優になに言われたかわかんないけど、奨の気持ちを確かめておいで。」



本「自分のためにも、優のためにも、奨のためにも」









頭の中で張ってた糸が切れるみたいに


気づけば走ってて。




奨が、優と始まってても、



私が、奨に抱いたかけがえのない奇跡のような


そんな愛しい想いを伝えたい。




後悔したくない。







…ガラッ





「奨!!」








奨「…あっ、」






優「…A」






無我夢中で駆け出して





求めた答えが目の前に広がってた。







これで答えはわかった。







「…」






「ごめんお邪魔しちゃって!お幸せに!笑」







大好きな二人が幸せならそれでいい。






大好きな2人が、







キスしてるから。







これが、答え。







奨くんの想いと、優の想いが




ちゃんと交わったから良かったじゃないか。







私の入る隙はない。








ガラッ









「…」






これで良かったんだ。

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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時

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