いつかのあの日 ページ34
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その後、家に帰ってからベッドへダイブして、そのまま寝てしまった。
懐かしい夢を見た、、。
俺がまだ小さい頃、、、。
『うっ、、、ひっく、、。』
俺は娘が欲しかった母に、無理やり着せられたヒラヒラのドレスが嫌で、泣きながら家から飛び出した。
でも早く隠れたくて、少し走った先にあった大きな家の庭の木の植え込みにしゃがんで泣いていた。
母さんの友達や親戚に会う時はいつも、女の子みたいな格好をさせられて「かわいい、かわいい」って、、。
いつも女の子に間違われる。
でも「イヤだ」って、、「やめて」って言えなくて、、今日はとうとう逃げ出した。
『帰りたく、、ないな、、。』
「誰かいるの？」
突然聞こえた声にビクッとして身構える。
ガサガサと音を立てて、茂みから出てきたのは、俺と同じ位の女の子。
似たようなフリフリの洋服を着て、2つに結んだ髪にリボンをつけている、かわいい子。
あれ、、、確かここは香琳の家で、、、この子は香琳、、？
いや、、、何か違う。
「どうしたの？どこかいたいの？」
『ううん。』
「まいご？」
『ううん。』
「そっか。あ、そのお洋服、かわいいね！」
『かわいくなんか、、。』
「、、けど、男の子なのに、なんでお姫様のお洋服着てるの？」
『母さんにむりやり、、。』
「かっこいいから、ぜったい王子様のほうが似合うのにね！」
その言葉にはっと顔を上げると、にっこり笑った女の子と目が合う。
「、、そーだ！お口あけて？あーん！甘いの食べるとげんき出るんだよ！王子様はいつもニコニコしてなきゃ！」
口の中に広がるキャンディの甘さと、向けられた笑顔につられて、ニコッと笑う。
すると今度は女の子がはっとした顔をした。
「笑ったほうが、ステキだね。」
少し照れたように笑ってる。
少し遠くで「どこに行ったのー？」と呼ぶ声。
「あ、行かなきゃ！バイバイ！王子様！」
手を振ってから声がした方へ行ってしまった。
あの子はー、、、、
『A？』
そうだ、、。
あれはまだ香琳と出会う前で、でも香琳の家だったから、いつの間にか記憶の中で香琳にすり変わっていたけど、、
あの言葉、
あの笑顔、
間違いない、Aだ、、。
俺が1番最初に香琳を好きになったきっかけ、、
あれは香琳じゃなくて、Aだったんだ！
そう気付いた瞬間、愛しさがこみ上げてきた。
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美紀 - みせコド大好きですこの小説大好きです (2018年2月11日 9時) (
レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
MaYu(プロフ) - 最後まで読ませて頂きました。私もリンリン大好きなので、リンリンの恋を見ることができて本当に良かったです！物語の途中で何度もキュンキュンしてしまいました！こんな素敵な人と恋に落ちるなんてどんなに素晴らしいことか…幸せな時間をありがとうございました！ (2018年2月1日 17時) (レス) id: 04caf7e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして！作品読ませて頂きました！もうりんりんかっこよすぎます笑私もりんりん落ちの小説を探しててあなた様の小説に出会えて嬉しいです！本当にありがとうございました(*´ω｀*)りんりんと主人公の結婚生活等書いて頂けたら嬉しいです！よろしくお願いします！ (2018年1月14日 19時) (レス) id: 0106b7db15 (このIDを非表示/違反報告)
まい - こんにちは！！2回目見ました！w何回見ても飽きることなく凄く素晴らしいです！！！リンリンタイプ過ぎてもうほんとに素晴らしいです！！！ありがとうございました！！またおじゃまします！笑 よろしく！ (2018年1月14日 19時) (レス) id: 547aff41c6 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ゆいにゃんさん» コメントありがとうございます！もう、リンリンが素敵すぎて、お話作ってしまいました。気に入って頂けて、本当に良かったです！ありがとうございました！ (2018年1月13日 10時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽月 | 作成日時：2017年12月23日 11時
