届かない想い ページ29
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ざわつく胸と同じように、会場もザワザワとしている。
父「えー、みなさん、この場を借りて発表させて頂きます。この度、私の娘であるAと、海老名さんの息子さんである五十鈴くんの、婚約が決定致しました。A、五十鈴くん。」
その声に、ぱっと私達にライトが当たる。
父「まだまだ若く未熟な二人ですが、どうか暖かく見守って頂けると幸いです。」
パチパチと沸き起こる拍手と「おめでとう」の言葉に、呆然とする。
やっとライトが消えた時、五十鈴くんを見ると、私と同じように呆然としていた。
『五十鈴くん、、、。』
鈴「あ、、、ごめん。全く話聞いてなかったから。」
『私も、、、。、、、どうする？』
鈴「どうしよう、、ね。」
香「Aちゃん！リンリン！おめでとうー！！」
『うん、、ありがとう。』
駆け寄ってきた香琳ちゃんにそう答えてから五十鈴くんを見ると、複雑そうに苦笑いしてる。
そんな雰囲気を察してか、尚さんは何も言わず申し訳なさそうに微笑んでいた。
そのうちパーティーはお開きとなり、お客さんたちを見送った後、五十鈴くんと並んで会場を出た。
ふと見上げた空には、綺麗な満月が出ていて、優しい光が私たちを照らす。
『五十鈴くん、、。』
少し前を歩いていた五十鈴くんに声をかけると、ゆっくり足を止めて振り返った。
綺麗、、、本当に王子様みたい。
『あのね、、、前に言った事、本当だから。婚約解消するって。だから、、、言ってね？』
そう言うと、泣きそうな顔をしながら微笑んだ。
家に帰ると、すぐにシャワーを浴びて、ベッドにダイブした。
涼｢、、お疲れ。｣
カップに注いでくれた紅茶のいい香りが漂う。
『、、言えなかった。私は五十鈴くんと結婚したいって、、言えなかった。』
涼｢うん、、。｣
『香琳ちゃんにおめでとうって言われた時、五十鈴くん、すごく悲しそうな顔してた。、、やっぱり私じゃダメなのかなぁ、、。』
ポロポロと溢れ出した涙は、もう止まらなかった。
『ちょっとは、、近付けたかなって、、少しは好きになってくれたかなって、、思ってたのにな。』
何も言わずにそっと抱きしめてくれた涼介に、しがみつきながら声を上げて泣いた。
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美紀 - みせコド大好きですこの小説大好きです (2018年2月11日 9時) (
レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
MaYu(プロフ) - 最後まで読ませて頂きました。私もリンリン大好きなので、リンリンの恋を見ることができて本当に良かったです！物語の途中で何度もキュンキュンしてしまいました！こんな素敵な人と恋に落ちるなんてどんなに素晴らしいことか…幸せな時間をありがとうございました！ (2018年2月1日 17時) (レス) id: 04caf7e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして！作品読ませて頂きました！もうりんりんかっこよすぎます笑私もりんりん落ちの小説を探しててあなた様の小説に出会えて嬉しいです！本当にありがとうございました(*´ω｀*)りんりんと主人公の結婚生活等書いて頂けたら嬉しいです！よろしくお願いします！ (2018年1月14日 19時) (レス) id: 0106b7db15 (このIDを非表示/違反報告)
まい - こんにちは！！2回目見ました！w何回見ても飽きることなく凄く素晴らしいです！！！リンリンタイプ過ぎてもうほんとに素晴らしいです！！！ありがとうございました！！またおじゃまします！笑 よろしく！ (2018年1月14日 19時) (レス) id: 547aff41c6 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ゆいにゃんさん» コメントありがとうございます！もう、リンリンが素敵すぎて、お話作ってしまいました。気に入って頂けて、本当に良かったです！ありがとうございました！ (2018年1月13日 10時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽月 | 作成日時：2017年12月23日 11時
