自由と孤独。 ページ28
「っ！」
ベッドに倒れて体を起こす間も無く
ドンへが覆い被さる…。
「………」
DH「………」
なんでそんなに怒ってるの。
ってイライラするけど…。
すぐ目の前にいるドンへも、
そんな顔をしている…。
「………」
ドンへの頬に触れる…。
「…ごはん…行こ…？」
DH「………」
だって、わたしたちにはもう、
喧嘩してる時間もないんだから。
「…こっち来てから、まともに食べてないね＾＾(笑)お腹空いた…＾＾」
だからもう機嫌直して…？
って思いながら、にっこり笑ったつもり…。
体を起こそうとしたら、覆い被さってる
ドンへがどいた。
「行く…？？行かない…？？＾＾」
ベッドに座るドンへの顔を横から覗き込む。
DH「…何食べたい…？＾＾」
「…＾＾何でもいいよ♪」
ホテルを出て車の中。
「やっぱり雨酷いね(笑)台風みたい(笑)」
DH「んー＾＾台風来てないよね？」
「海も何にも見えない(笑)」
他愛もないことを、会話が途切れないように、
気まずくならないように話す…。
ごはんを食べてる時…。
「ドンへ明日、飛行機何時？」
って、何気なく聞いた。
DH「ん？」
帰りも、別々。
「飛行機。何時？」
DH「…忘れた＾＾」
「…。朝わたしが起こさないと、絶対起きれないよ？(笑)」
DH「…(笑)」
「いいならいいけど…」
DH「…Aは…？」
「うーん……どうしようかなぁー…と思って。
明後日どうせお仕事休みだし…もう一泊して行こうか、夜帰ろうか……」
DH「一人で？？」
「…ぅん…(笑)折角だから…。でもまだ雨だったらまたどっこも行けないしなー…それなら帰ってもいいかなー…とか…」
DH「………」
それからまた、ドンへは無口になった…。
わたしだって本当は、色んなことを考えると
今すぐにだって泣ける…。
こうやって顔を見ることも、
声を聞くことも、触れることも…、
もう本当に本当の最後なんだって考えたら、
それだけで…息が苦しくなる…。
それがすぐに涙に変わるから…
だから、考えないように…。
ただ、時間の流れていくままに、
気持ちも、体も任せて乗せていくしかない…。
そう思ってる…。
ただ、元の生活に戻るだけなのに…。
たったそれだけのことなのに…。
こんな風になる前に、
早く終わらせなくちゃって思った。
何度も、何度も。
自由と孤独がいつも隣り合わせの毎日から
抜け出したかった…。
だけど…抜け出すどころか…、
それを余計に痛感するだけの毎日だった…。
ラッキーアイテム
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ちぃ〜(プロフ) - お疲れ様でした。素敵作品ありがとうございます。只今号泣中です。そーなりますよね？お別れだって分かってました。きっとたぶん…でもどこで期待してました。そんなどんへもありなんじゃないか？って。でもこれが正解ですよね。本当大好きな作品でした。 (2015年12月31日 1時) (
レス) id: 4f3e1bdd17 (このIDを非表示/違反報告)
ayaxxx(プロフ) - 行き着くところはお別れなんですね… 切なすぎます。。。 (2015年12月31日 0時) (レス) id: bd161c5e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - やっぱり最後はお別れなんですね…。そうだろうとは思ってたけど心のどこかで、もしかしたら…!って…。最初から最後まですごくすごく切なくて読むたびに泣いてました。また読みたいです^^ (2015年12月30日 23時) (レス) id: 5251c9ec78 (このIDを非表示/違反報告)
ひょっくん(プロフ) - はぁぁぁ…。切ない切ない、身が張り裂けそうな決断。でもでもきっとこれが正解なんだって言い聞かせて…。私ってばなんていい女(T^T) 来年も梨子ペンは更新楽しみまってるよ♪良いお正月を過ごしてね^^* (2015年12月30日 22時) (レス) id: 7a87b674e7 (このIDを非表示/違反報告)
あゆいな(プロフ) - え…(泣)梨子ちゃん…切なすぎる。 (2015年12月30日 21時) (レス) id: f044a5867f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨子
| 作成日時：2015年8月30日 19時
