第118話 すごい人。 ページ31
アー「え…あ、」
マーリンがアーサー君に僕を紹介してくれた。
でもアーサー君は凄く戸惑っている。
A「…?」
マー「ところでA。キャメロットに何をしに来たのだ?」
A「あぁ、そうだった。えっとね…」
あれ?なんだったっけ?
A「あ、団長に頼まれて来たんだ。マーリンを探しに」
マー「私をか?」
A「うん。あ!団長に頼まれたって事は、マーリンを団長の所に連れてけばいいんだ!」
我ながらナイスアイデア。
A「行こ!マーリン!」
マー「あぁ。…と言いたい所なのだが、」
マー「私にはまだやらねばならん事があってな」
A「どうしても?」
マー「どうしてもだ」
A「そっか。じゃあ、諦めるかー」
マー「すまないな」
A「いいよいいよ!じゃあ僕は帰るね」
アー「あの、待ってください!」
A「ん?」
さっきまで黙っていたアーサー君が急に僕を呼び止めた。
アー「ココで、休んでいかれてはどうでしょうか?」
A「んー…でも僕、戻らないといけないし…」
マー「そういえば、アーサーの紹介がまだだったな」
A「あ、そうだね。どうぞ自己紹介を」
僕がアーサー君を見ると彼は笑顔でこう言った。
アー「申し遅れました!私、アーサー・ペンドラゴンと申します!」
ん?アーサー・ペンドラゴン?
A「ん?どっかで聞いたことあるような…」
マー「キャメロットの王だ」
A「…」
あぁ、そうそう。なんだっけ、聖剣を抜いた若き王だったよね。そうそう…
A「…ふぇ!!?王!?」
マー「あぁそうだ。王だ」
待って待ってヤバイじゃん。僕めっちゃタメ語だったよ。ヤバヤバだよ。どうしよ。
A「先ほどまでの数々のご無礼、お許しください」
僕は腰を90度曲げて謝った。
アー「そ、そんな!顔を上げてください!!」
A「あ、それじゃあ」
僕は顔を上げて、アーサー様をもう一度見た。
んー…顔が整ってるなぁー。背は僕には勝てないけど。
アー「私、ずっとあなたの事をマーリンから聞いていました!ファンなんです!!七つの大罪の皆さんは凄くて、特にA殿は、」
マー「すまんな。アーサーはAが憧れなんだ」
A「いやぁー僕にファンがいたなんてねぇー。嬉しいよー」
しかも一国、あのキャメロットの王にねぇー。
頰が緩んじゃうよ。
第119話 凄い人と敬語。→←第117話 初対面の印象は大事。
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エリー - 質問どうゆうのがタイプかな (2017年9月22日 21時) (レス) id: e14390e6f6 (このIDを非表示/違反報告)
エリー - 夢主に質問できんのかな (2017年9月22日 21時) (レス) id: e14390e6f6 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - ヒビキさん» ありがとうございます!一年間、辛いと思いますが、自分の目標に向かって頑張ってください!!応援しています!!ファンという言葉は、あるということで!私も今気づきましたw初めてのアーサー君で大丈夫か不安でしたが、可愛いと思ってもらえて嬉しいです! (2017年4月9日 21時) (レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 今更ですが受験お疲れ様です!私は来年受験生ですよ笑 にしてもこの国にも"ファン"って言葉あったんですねwあーさー君が可愛い!!次回楽しみにしています! (2017年4月8日 16時) (レス) id: e9bc5f77d4 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!楽しみにしていてください!頑張ります!! (2017年3月20日 19時) (レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 | 作成日時:2016年12月11日 11時