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悟side
僕と新しい約束をした翌日、
硝子に呼び出された
「なにー？」
「早速で悪いがAのことだ。五条、ちゃんとAの話は聞いてやってるか？」
「当たり前でしょ。昨日もたくさん話した。」
話してくれないこともあるみたいだけど
「Aが、今日ここに運ばれてきた術師に反転術式を使った」
「お、早速だね〜、それで、なんでそんな顔してんの？」
硝子が珍しく、顔に嫌悪感を露わにしてる
どちらかと言えばポーカーフェイスのくせに
「腕試しのつもりだった。1人、腕を切り落とされてた術師だった。それをAは、顔色ひとつ変えず、1秒経たずに治した」
「っ、、は？」
わかるだろと、こちらを見る硝子に
言葉が出なかった
自分に対して
傷口を塞ぐ程度の反転術式ができるやつはいる
僕は恐らくどんな傷でも、怪我でも
時間はかかるができる
それを、他人に対して、
ただでさえ他人に対して反転術式を行えるのは
硝子とAしかいないほど稀。
硝子でも、欠損の回復は、
相当の呪力と時間を要する
言わば耐久レース
それを、、、
「それからもうひとつ、反転術式を使う前、血だらけでそいつが運ばれてきた時、明らかにAが反応した。で、治したあと、Aはここからいなくなった。」
「っ今、どこにいる？」
「今は夏目の隣で書類チェックしてる。」
「そっか。、」
ビビった、いなくなったかと思った。
「Aを任務から遠ざけたのは、お前のエゴだろ。」
「Aも了承したよ。それに、当たり前でしょ？あんなもう産まれる寸前の妊婦さん、働かせる？ふつーありえないでしょ。」
「普通はな。Aは、普通じゃない。」
言い切った硝子に、イラついた
「は？妊娠して子供産むのはふつーに流れだろ？旦那が奥さん守るのも普通だと思うけど」
思わず、口調が戻る
「普通の奥さんは、家にいることに慣れてたり、それなりに楽しみを見つけられる。テレビを見たり、本を読んだり。、Aは、Aの好きなことはなんだ？」
「っそれは、、」
Aが好きなこと。
思いつくのは、珈琲、たばこ、、戦闘。
、、全部、我慢してることだ
「子供が産まれるより、Aが限界を迎える方が早いぞ。」
「でもだからって、どうすりゃいいんだよ。どれも、許可する訳にはっ、、音楽、音楽なら家で出来る。」
「最近やってるか？」
最近、、めっきりあの部屋に立ち寄らない
黙る俺に、何とかしろと、そう言い残して
医務室を出ていった
どうすれば、、
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月24日 1時
