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悟side
気持ちが通じ合った瞬間に
心がすっと軽くなって
同時に忘れてた体のダルさが
一気にやってきて
Aと離れたくなくて
俺のお願いを断れないAを利用して
無理やり術式を解かせて
腕の中に閉じ込めた
それだけで、この体の痛みも
和らぐ気がする
何より、眠れる
まだ腕の中で涙を流すAに
明日腫れるぞと呟けば
『責任取って』と言われた
いくらでもとってやるよ、これから
何年何十年かけてでも
そう返せば、ばかと言って
また泣いた
我慢しすぎなんだよ
だから、一回崩壊すると
止められなくなる
まじでばか
でも、愛してる
気づけば俺は眠りについていて
良い匂いがして
つられるように目が覚めた
『おはよ、悟』
「ん、はよ。」
『具合どう？』
そう言って、首筋に手を当てられる
少し冷たいAの手が
気持ちよくて目を瞑った
「だいぶ良い。腹減った。」
ふふっと笑って
俺の体を抱えるように起こしてくれる
そんなことされなくてももう起きれるけど
可愛すぎるから言ってやらない
されるがまま
用意してくれたお粥を
食べさせてもらった
久しぶりにまともに食うな、、
Aの飯は相変わらずうまい
味付けが俺好み
ちゃんとデザートにプリンもついてるし
つーか、俺たちがここで休んでるってことは
任務、誰がやってんだ
食い終わって、薬を飲みながら
Aに尋ねる
「任務は？」
『ん？もう終わってるよ。だから気にせず、今日はゆっくり休もうね。』
「は？」まだ昼前だ。
片づけをしてくると言ってAが去った隙に
スマホで確認する
あいつ、、、俺が寝てる間に
やりやがった、、
俺の奥さんは最強すぎて困る
つーか、俺が目覚めた時にいなかったらどうしてくれんだよ
って、、ないか
だからこそ結界張って反転術式、ねえ、、
変なところで頭がいい
だったら早く漢字書けるようになれよ
っつーかまず書こうとしろよ
Aはそもそも書く気がないタイプだ
片づけが終わったのか
いつの間にか戻ってきたAが
俺を見て引いていた
『なんか良いことあった？にやけてる。』
「あったよ。俺の奥さんが可愛すぎる。」
Aが照れたように笑うから
それが可愛すぎて
腕の中に閉じ込めた
「もう絶対離さないから。」
『絶対？』
でた、挑戦的な目
「ぜぇーーーったい。」
そう言って目を合わせて笑いあった
忍び込ませられた体温計が音を立てる
『37.5、そろそろ横になる？』
「ん、隣来て。いっぱい話そう、今までの分、全部。」
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月19日 0時
