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悟の好きな人は呪術師で
悟が捕まえられないくらい
速くて隠れるのがうまくて
何かを勘違いしてる人、
そんな人いたかな
私の知らない人かな、
っていうか、
『っなんで、。どんなところが好きなの？』
知りたい、
どんなところがよかったのかな
悟はどんな人が好きなのかな
私を見る悟がすごく優しい目をして
その人のこと思ってるのかなって
心臓がズキンとした
聞きたい気持ちと聞きたくない気持ち、、
「バカで、ガキのくせに誰よりも強くて、頑固で、意地っ張りで、何でも一人で抱えようとして、無理して、っ自分を犠牲にしても、大事にしたい人を全力で守りに行く、芯があって、、自分の意志を持ってるやつ。、死ぬほどかわいくて、俺の心を掴んで離さなくて、俺の命に代えても守りたいと思うやつ、。A、」
そんな優しい顔して、、
名前を呼ばないでよ
おさまってたはずの涙が
零れ落ちる
「あと、最近やけに泣き虫。」
ふっと笑って、私の涙を指で掬った。
もう、涙が止まらないの。
「はっ、止まんねぇじゃん。たくさん我慢させたからな、泣きたいだけ泣け。俺の腕の中で。A、」
そう言って私を抱きしめる。
優しく、優しく、、
「散々遠回りしたけど、こんなに、泣かせちまってるけど、、ごめん、Aが好きだ。俺と、結婚して。」
嘘、、夢なのかな、素敵な夢なの？
絶対覚めたくないよ。、
『はいっ。』
現実と願いながら、答えた。
抱きかかえるように悟が覆いかぶさって
頭を撫でて髪に口付ける
体を離して私の唇を指で触れて
「あー、キス、してぇけど、移すなこれ」
困ったように笑って躊躇うから
その手を握って
私から口付けた
「っ、、ばかA、愛してる。」
深く口付けて、名残惜しそうに離れて
力が抜けたように悟が凭れ掛かってきた
さっきより体が熱い
無理するからっ、
『悟？大丈夫？横になろ。』
「ん、、はぁ、ちょっと、しんどいっ、、」
寒そうに震える悟にまた毛布を掛けて
頬に手を添える
さっきより熱い、、
その手に寄り添うように
悟がすり寄る
「っA、、まじで、反転術式、解いていいよ、、はぁ、代わりに、、隣、来て。」
目を開けて、掠れた声でお願いと言われれば
私が断れるわけなかった
隣に入り、悟の熱を持った体を
ぎゅっと抱きしめる
右手は繋いで、左手で頭を撫でる
「ほら、、術式、解いてっ」
躊躇ったけど、言う通りに解いた
一瞬、悟が苦しそうに歪んで
呼吸を整える
「今、すげえ幸せ」
そう言って笑った
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月19日 0時
