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悟side
コンサートの終盤、明らかにAは一瞬きつそうに
俯いて、倒れるんじゃねえかと思った
なんとか堪えているが、
恐らく、結界が呪力をため込みすぎだ
その後は何ともない顔をして
幕引きしたが
この溜め込んだ呪力、どうする気だ？
Aが裏に行ったのを確認して
九十九由基と夏目の気配のもとに移動する
「お、五条君！来てたんだね〜どうだった？」
「あんた来てたの。」
「Aにあんなに呪力ため込ませてどうする。解放することまで考えてんの？」
、、、
まじかよ。あほかこいつら。
大方呪霊を生まない方法とかいって
Aにやらせたんだろう
AもAで気付けよ。
「あれが解放されたら、関東くらい余裕で吹き飛ぶ。Aが考えそうなことは任務に行くと言い出すか、無人島にでも行くつもりだろうが、そんなレベルじゃない。」
「五条君、いいこと思いついた！君の呪力に変えればいいじゃないか！」
「、、僕を何だと思ってるの。」
「だって、そこらへんの術師じゃ抑えられないよ。わかってると思うけど」
じゃあやらせんなよ。
言っても仕方ない、か。
「じゃ、Aはこっちで回収するから〜」
そう言ってAの呪力を辿った
シャワーを浴び終えたころを見計らって楽屋に入る
扉の外でも感じる
呪力がもう溢れかえりそうになっている
制御できず、波打つようにAの呪力が躍っている
焦りもあるか
俺に気づく余裕すらないAの
大方夏目に連絡しようとしたであろうスマホを奪って
左手を掴んだ
もう呼吸が浅くなっている
苦しそうに言葉を紡いで
もう今にも限界を迎えそうだ
考えていることは、想定通りで
少し辛抱させて
家に連れ帰った
浅く呼吸を繰り返して
涙目でこちらを見るA
苦しそうなその表情が俺を煽り
正直やばい
しっかりと俺の目を映させて
一瞬すっと呪力が落ち着いたのをみて
口付けした
限界だったんだろう
一瞬の躊躇いの後
Aが結界を解いた
その瞬間に俺ですらクラクラするほどの
呪力が襲い掛かる
めちゃくちゃだな、
しっかり気を持っていなきゃもってかれる
全身が痺れるほどの
脳内まで痺れきるほどの呪力
Aの舌を吸って
唾液から運ばれる呪力でこれだ
A自身が感じてるのはこんなもんじゃない
意識飛ばすかもな
途中、気が狂ったように俺を
抱き掻くように求めて
強く抱きしめ返した
案の定、意識を飛ばしてぐったりしたAに
暫くキスを続けて
流れる呪力が弱まるまで吸い尽くした
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月19日 0時
