紫紺の彼女はもう1人の最強Ⅳ (ページ34)

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医務室から出た夏目と入れ替えで入ってきたのは

悟だった。。

こちらも珍しく息を切らしていて
乱暴に目隠しをとって
ズカズカとベッド脇に立ち
黙ったまま私を見下ろす

表情は、、怒ってる、、
綺麗な蒼は戸惑うように揺れていた

『さ、とる、、？』
声をかけると
はあっと大きなため息をついた

硝子ねえが隣の部屋に移動したのを
視界の隅で捉える

体を起こそうとすると
驚いたように目を見開いて
「動くな！」
というから、固まった。

「っ動くんじゃねぇよ。無理すんな。」
目が逸らされ、顔を背けられた

、、謝んないと

『悟、』
名前を呼びながら、体を起こして
『ごめんなさい。』
と伝えた

「っ何が。」
相変わらず、こちらを見てくれない

『、、お仕事、大変なのに。迷惑かけて。っもう、すぐ、復帰するから「はあ！？」っごめんなさい！』
すごい剣幕でこちらを向かれて
びっくりした。。

『っでも、もう、ほんと大丈夫だから。、私、そこでしか、力になれないから。。』
現実って辛いよね。

「、、もういいから、寝てろ。」

『なんで、私、、できるよ、そんなに役立たずかな「んなこと言ってねぇだろ！」、じゃあ、なんで。。』
もう、ビジネスパートナーとしても
見てもらえないのかな
一人でできるってわかっちゃったから
私は要らないのかな

もう、生きる意味すら
失ってしまうんだ

思わず俯いて
涙を流してるところなんて
見られたくなくて

悟の手が私の頭に乗って
よくこうしてもらってたなって思いだす

現実は残酷だ

婚約者の人がいるのに
キスしたり抱きしめてもらったり
私、だめだよね、人として
人、、でもないのかな
婚約者さんに思いっきりバケモノ言われてたし

だめだ、ネガティブ思考、、
目が覚めないほうが
幸せだった

「硝子がくるから、動くんじゃねぇぞ。いなくなったら、今度こそ許さねぇから。」

そう言って
悟は去っていった

ほんとに入れ違いで硝子ねえが来る
聞いてたんだよね、きっと

何起きあがってんのなんて言って
私の右腕の点滴を替えてくれた

「何か食べれそ？体力回復したら、任務復帰できるよ。」

『必要と、されてないよ。。』

「誰がそんなこと言ったの？五条、あのままじゃ倒れるよ。あいつを助けられんのは、Aだけでしょ。」
もう、傑にいがいないから。

でも、
『婚約者の人がいるよ。心の拠り所があれば、大丈夫だよ。』

「、、その心の拠り所がないからあんなことになってんだよ。」
どういう意味、、？