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颯SIDE







Aさんも頑張って笑ってるけど
不意に見るとたまに見せる切ない顔。


きっとまだ
頭の中は裕太さんのことでいっぱいで、
俺が話しても曖昧な相槌で
うまく理解できているかどうか分からない。


店内に入って注文して、
それからラーメンが来ても
終始あまり話してくれなかった。






「美味しいですね〜!
冷えた体に沁みる。。。」


あ「颯くん。」





箸を持ちながら
一点を見つめてまた切ない顔。





「どうか…しましたか?」


あ「ありがとう。」


「……、」


あ「私あのまんま一人だったら
颯くんの言う通り
きっと泣きじゃくってどうにかなってたのかもしれない。

時間はかかるかもしれないけど…
気持ちをリセットして色々と頑張ってみようと思う。」


「・・・そっか。はい。
了解です…(笑)」


あ「了解です、って(笑)
なにそれ(笑)」


「いや・・・言う言葉が見つからなくて(笑)」


あ「そういう…報告です。」








必ずしも
ここに居るAさんが俺の隣に居てくれるわけではないと思う。

この列車に途中下車して
駅で待つ裕太さんのとこへと降りるかもしれないし
もしかしたら別の誰かかもしれない。


それでも、俺といるこの時間を
無駄とか後悔とかにはなって欲しくないから
今のこの時を、大事にしようって
そう思える気がした。







あ「うん、美味しいね。
ふふ(笑)」








この笑顔だって大事にしたい。

素直に微笑むその姿に、
俺の心は好きの言葉で埋め尽くされそうだった。









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涼風(プロフ) - ララ☆さん» こんにちは♪そんなこと言ってもらえて光栄です(*^^*)応援ありがとうございます! (2016年11月23日 16時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
ララ☆ - この作品は、私の癒やしです。これからも応援しています。 (2016年11月23日 15時) (レス) id: b543f3584d (このIDを非表示/違反報告)
涼風(プロフ) - 桜さん» 桜さん!コメント嬉しいです♪いつも応援ありがとうございます!頑張りますね! (2016年11月21日 14時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 移行おめでとうございます(*^^*)これからも、応援しています!(#^^#) (2016年11月20日 13時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼風 | 作成日時:2016年11月19日 17時

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