幻想的に淡く。2

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颯SIDE









無事、裕太さんも舞台へと上がり
たくさんのカメラのフラッシュで囲まれる中、
Aさんの姿が見当たらない。





「あれ？
…どこ行っちゃったかな〜？」





折角ワイングラス取ってきてAさんにあげようと思ったのに、
どこ行っちゃったんだろう。。。






藤「お、どうした？」





途中、すれ違った藤ヶ谷さんに会って
Aさんが居ないって説明すればやっぱりわからない。って。




「どうしたんですかね。
昨日もちょっと様子おかしかったし。」


藤「そうなの？」


「せっかく、大好きだった裕太さんと付き合えたのに
最近なんか素っ気ないし。。。」


藤「・・・は？・・・付き合ってる？」


「え、知らないんですか？
Aさんと裕太さん。付き合ってるんですよ？」


藤「ｯマジで！？
・・・いや、違うだろ(笑)
付き合ってないよ。」





え・・・？



確かに。
そのことを藤ヶ谷さんが知らないって少しおかしいな。




え、でも・・・



藤「そんなの付き合ってたら
２人共態度的におかしいだろ。

それに琴瀬、本当の気持ち自体も
玉森に伝えてないと思うし。」





「え、嘘でしょ……、」









俺てっきり、２人とも・・・。


は、じゃあ俺すんごいAさんを傷つけちゃうこと
言っちゃったじゃんか。







『最近幸せすぎて
仕事のこと忘れちゃうんですか？(笑)』







「バカだ俺。」


藤「え？」


「最低なことした。」


藤「何が？(笑)」


「俺、探してきます。」








人ごみの中、
かきわけて進むけどやっぱり見当たらない。








「すいません、琴瀬Aさん見てないですか？」


「いやー、ちょっと…」


「ありがとうございます。」









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