幻想的に淡く。2

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今回も
大手の会社の社長さんや、ライバル会社の方たちなどが
たくさん来ていた。





私も社員の一員として
丁寧に一人ずつ挨拶を交わしていく。

おたくの社長さん、若いのにさすがですね〜なんて、
そんな言葉に毎回どう返答すればいいのか困ってて…

一応、ありがとうございます。ってお礼をして
人付き合いは会社のためにもよくしているけど
私の頭の中は、これから始まる披露会のことでいっぱいいっぱい。




色々と思うことがあった。





私のデザインしたソファやCMの内容、どう評価を受けるのか。
全体的、今年は成功するのか。
最後の社長の締めの言葉で、玉森さんは何を言うのか。

私は・・・本当に彼のこと
綺麗さっぱり忘れることができるのか。




もうありすぎて・・・
事細かに一つずつ整理をする時間もなければ
そんな余裕さえもない。








「「さぁ、お待たせいたしました。
新しい新店舗のお祝いと、新作CMの発表。
早速始めさせていただきたいと思います。

司会を務めますのは・・・




ボーっとしてたら
照明も暗くなって、テンポの良いかっこいい曲が流れ始める。

高島さんの紹介が終わると、
様になった彼女が綺麗なドレスを纏いながら
ゆっくりと出てきた。






さすがモデル。

誰もが魅了してしまうほど
大きな目で一人一人を見つめる目。




まるで、
こっちの世界の私とは
比べ物にならないくらいの輝きに見えた。









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