幻想的に淡く。2

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颯SIDE









社長室で裕太さんと二人きりになった時
Aさんの顔がふと頭に浮かぶ。









どっちから告白したんだろう。

なんて言って抱きしめたんだろう。

どこで好きって言いあったんだろう。









忘れよう。
もうAさんは俺のことなんか見てない。


そう思っても
やっぱり考えてしまう彼女のこと。








どれだけ俺が告白しても何をしたって
裕太さんには勝てなくて。。。






いつもAさんが見ているのは
裕太さんだった。









報われないとしても、
それでも叶えたい。



この胸で
彼女のすべてを受け止めたい。








でもそれは・・・
俺のただの勝手な願い。




Aさんのこと考えないで
一方的な思いだった。









どんな思いなんだろう。



好きな人から告白されるって。









きっと嬉しくてたまらないんだろうな。




これから一緒に何をしよう。

出かけたり、映画見たり、海行ったり。

したいこと沢山ある！



なんて気持ちで舞い上がっちゃったりするのかな。









やっと治ったと思った傷を
自分でかさぶた取ってひどくしてるようなもんだよ、今。




癒えてくれる物も人もいないのに。。。









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