雪の少女は鬼を狩る 2【鬼滅の刃】 (ページ19)

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特訓2 ページ19

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それから昼間の特訓に加え、寝ている時も全集中の呼吸をする訓練も行い、
十日後…

『がんばれ、炭治郎』

「うん！」

炭治郎は、思いっきり息を吸って、あの巨大瓢箪を割った。

「『割れたーーー！！』」

「キャーッ」

「わーーっ」

三人娘ちゃんたちも一緒に喜んでくれた。

そして、カナヲに勝った！！

『おめでとう、炭治郎』

ぽんっと赤みかかった頭に手を乗せ、優しく撫でる。

『頑張ったね！』

「千代…ありがどゔ…ぅぅ」

よほど嬉しかったのか泣きながら抱きしめられた。

『もぉ～……よしよし。また一歩強くなれたね』

…

そのあと、
善逸と伊之助が「全集中・常中を教えてくれ」と私のところに雪崩れ込んできた。

話によると、炭治郎に置いていかれてしまった焦りからなのか、炭治郎に丁寧に教えてもらっても上手く覚えられなかったという。

後から来た炭治郎に話を聞くと、しのぶさんに色々言われてやる気になったんだとか…

「俺ではうまく教えられなかったから、千代に教えてもらおうと思って来たんだ！」

嗚呼…炭治郎…。
二人に教えてあげようという気持ちは優しいんだけどね、気付いて欲しい。
君は人に教えるのが爆裂的に下手なんだよ？
本人には言えないけど。

『分かった！二人ともやる気になってくれて良かった。頑張ろうね！』

ーーー九日後、
善逸・伊之助、全集中・常中会得。

「やってやったぞゴラ"ァ！！」

「俺は誰より応援された男！！」

「よかった～！」

『よかったね～！』