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藤の花の家 ページ48

鴉の話では、この藤の花の家紋の家は鬼狩りに命を救われた一族であり、鬼狩りであれば無償で尽くしてくれるそうだ。
お医者さんまで呼んでくれた。

「四人共、肋が折れているとはな……」

私と善逸が二本、炭治郎が三本、伊之助が四本。

みんなで仲良く…同じ…
聞いたことがある。これは…えっと、

『ねぇ炭治郎、こういうのなんていうんだっけ?…お揃い?』

「あのな、千代…」

「千代ちゃん!違う、これはお揃いって言わない!
やだこんな骨折れてるお揃い!!」

どうやら、違ったらしい。
今度本当の「お揃い」を教えてもらおう!

「コブが痛ェ…」

「ごめん」

めっちゃ腫れてる…
伊之助のおでこに大きなタンコブが…
炭治郎の頭突き怖い…

炭治郎は伊之助に謝ったけど
伊之助は善逸に謝ってない。
何かプライドみたいなものがあるんだろうか…

そして伊之助は食べ方が汚い。
ガツガツ手で食べていた。
炭治郎の分まで横取りして…

何かにつけて炭治郎を挑発しているが、
優しさの塊の炭治郎を全く挑発できていなかった。

お婆さんの気遣いで寝室は男女別室を用意してくれたけど、急に静かになって寂しく感じる。
別に一人が怖いわけじゃないけど、なんだか落ち着かない。

『…寝れぬ』

あの三人といるととても楽しいのだ。
炭治郎は初めての友達になってくれた。
善逸も友達になれた。
伊之助とも仲良くなれるだろうか…

こんなに楽しいのは初めてだ。
誰かと一緒にいるってこんなに楽しいんだ。

『幸せだなぁ…』

私も自分のことをみんなに話したほうがいいのだろうか…

そんな不安を抱えながら、三人のいる部屋の前に行ってみた。

寝ちゃったかな?という疑問はなかった。
だって…

『ちょっと何時だと思ってるの!?』

「鬼殺隊を!!舐めるんじゃねぇぇぇ」

深夜なのにとてつもなくうるさかったから。

『…一体何が?』

叫び声を上げながら善逸は刀を構えながら
炭治郎を追いかけ回しているし、
伊之助はそんな中一人寝てるし…

ふいに、ぎゅっと柔らかいものに抱きしめられた。

『禰豆子ちゃん、なんだか困ったことになったね』

「ムー!」



【コソコソ噂話】
千代は友情に関する少し話を聞いただけで友達とやりたいことへの憧れができます。たまに認識のズレが発生しますが、嬉しそうな千代が可愛くて強く否定できない炭治郎に対して、その可愛さに悶絶しながらも違うと言ってくれる善逸に炭治郎は少し感謝しているらしいですよ?

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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月28日 16時

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