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毬鬼と矢印鬼4 ページ32

「鬼狩り!!お前たちはまず矢印の男をやれ!!毬の女は俺たちと妹で引き受ける」

「わかりました!!禰豆子……絶対に無茶をするなよ」

『禰豆子ちゃん、頼むね』

血を採る!!
必ず採ってみせる!!

少しでも早く薬を完成させるために
どんな鬼とも戦う!!
戦って勝つ!!

木の下に降りている矢印鬼を狙う。

「何という薄汚い子供じゃ。儂の傍に寄るな」

矢印鬼の掌にある目がバチンと閉じた。

…!!

『炭治郎、飛ん…ッ!!』

気付くのが遅れた。
私たちの足元に矢印…!!
刀を振るが空振り、そのまま木に背中を強打した。

『ぐっ…!!』

色々な方向に強い力で飛ばされて受け身がうまく取りきれない。

『がはっ…』

痛い!!これは……かなり痛い!!

背中を打ったせいで息が苦しい。

またバチンと掌の目玉が閉じた。

強い力で真上に体が飛ばされる。
いい加減引き上げられたところで矢印が消え、私たちの体は真っ逆さまに地面に落ちていく。

「『……!!』」

まずいっ
技を出して衝撃を緩和しなくちゃ!!

『漆ノ型 氷刃舞爪!!』

「捌ノ型 滝壺!!」

二人で地面に転がる。
早く立ち上がらないと、次の攻撃が来る…!!

「女の鬼狩りよ。お前は少し痛めつけて動けなくしてからゆっくりとあの方の元に連れて行ってやる。せいぜい苦しめ」

『っ…!?』

しまった…ッ

身体中、あの方向を操る矢印だらけ。

今まで喰らった矢印で一番強い力で引かれる!!

壁が目前に迫っていた。
次々に技を放って受け身を取らないと体がグチャグチャだ!!

『弐ノ型 氷乱円舞!』

体に圧がかかって…思うように刀が振れない!!

こんな所で…やられるな!!

あの鬼は炭治郎がきっと倒してくれる。
それまでなんとか…っ

『千代!!!』

炭治郎が必死に叫んでくれるけど、それどころじゃない。
両腕が千切れそうだ。

「ほれほれ、早くしなければあの女が死ぬぞ。お前がさっさと死ねばいい話だがな」

その前に私が死にそうなんですけどぉ〜!?

『… 氷刃舞爪・一連!!うっ……二連!!
……三連!!…ッッ』

身体中が痛い…激痛が止まらない。
あと何回だ…何回…
考えるな!炭治郎を信じるんだ!!

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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月28日 16時

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