沼鬼3 ページ20
ーーー
禰豆子が攻撃するが鬼はすぐに沼に潜ってかわされてしまう。
「禰豆子！！深追いするな！！こっちへ戻れ！！」
「！」
俺が呼ぶと禰豆子が側まで戻ってきてくれた。
鱗滝さんは言っていた。
禰豆子は今、鬼だ。
必ずしも俺が守らなければならない程弱くないと。
いいのか？任せても。
千代が二人を守ってくれてはいるが、
千代だってこの鬼たちに狙われている。
なら…
「千代、俺と一緒に鬼を倒してくれ！」
『！もちろん…！』
足下から違和感を感じた。
沼だ…引きずり込まれる。
「禰豆子、俺たちは下に行く！！二人を守ってくれ」
ーーー
暗い…ここが沼の中。
周りにはたくさんの着物や持ち物が漂っている。
これは攫われた人たちの…
なんの罪もない人たちをこんなにも殺した！！
許せない…許せない！！
「『！』」
「ククク、苦しいか小僧、小娘。この沼の中には殆ど空気もない。さらにこの沼の闇は体に纏わり付いて重いだろう、ハハハハ！！
地上のようには動けんのだ、ざまをみろ！！
浅はかにも自ら飛び込んできた愚か者め」
鬼は二人。
背中合わせで刀を構える私たちを取り囲むように沼の中を動いている。
舐めないでよね！！
一体私たちがどこで鍛錬したと思ってるんだ！！
狭霧山の頂上はもっと空気が薄かった！！
炭治郎ならきっと陸ノ型を使うはず
あれは水の中でこそ力を発揮する技だから。
鬼はこんな沼の中を素早く動き回る。
でも関係ない！！
攻撃のために接近してきたところを斬るだけ！
(匂いが来た！！隙の糸！！)
「全集中・水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦！！！」
炭治郎の攻撃に合わせろ…！！
『全集中・雪の呼吸 肆ノ型 華雪風巻！』
渦は鋭く大きな刃となり、
細かい冷気の刃を巻き込んで切り裂いていく。
よし、うまくいった。
鬼を二人倒した。
うっ…苦しい！！
早く上へ。
炭治郎と地上へ上がろうと合図を送りあい、足を動かした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんらん | 作成日時：2020年9月28日 16時
