雪の少女は鬼を狩る【鬼滅の刃】 (ページ15)

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ただいまページ15

やっぱり鬼は私の血の匂いに誘われるように
襲いかかってきた。

何人倒したか分からないくらいだ。

怪我をなるべくしないように気を付けたけど、
切り傷を作っただけで
無傷の時の比じゃないくらい鬼に狙われた。

この血…凍血をもっとうまく使いこなさないと！！

そう決心するが、今は早く家に帰りたい。

さっきから凄まじい疲労がきて、体が重く足が痛い。

隣で私と同じように木の棒を杖代わりにした炭治郎も辛そうに一歩ずつ歩みを進めている。
支給服すら重い。

ああ…
もう日が暮れてしまう。

『…着いた。炭治郎、着いたよ…』

「ああ…やっと着いた…」

家が見えた。
もうすぐそこだ。

「！！」

突然ミシッと戸が軋む音がして…
いや、戸が蹴り飛ばされた。

この気配は！！

あの、一人の女の子だった。

「あーーーっ、禰豆子ォ、お前っ…起きたのかぁ！！」

『禰豆子ちゃん…良かった…目が覚めたんだね！！』

禰豆子ちゃんも私たちに気づくと駆け寄ってきてくれたが、私たちは足がもつれてその場に倒れた。

そんな私たちを禰豆子ちゃんはぎゅうっと抱きしめてくれた。

『っ…』

「わーーーっ」

思わず涙が溢れた。

「お前何で急に寝るんだよォ！ずっと起きないでさぁ！死ぬかと思っただろうがぁ！！」

私の横で炭治郎は叫びながら泣いている。

すると、ガシッと大きな体が私たち三人を抱きしめてくれた。

…鱗滝さん！

「よく生きて戻った！！！」

泣いている。私たちの帰還を喜んでくれた。

ただいま…っ

鱗滝さんにまた会えた。

禰豆子ちゃんにも会えた。

炭治郎と二人で無事に帰ってくることができたんだ。

「『うわーーーっ、わーーーっ！！』」

二人で泣きすぎてあの時のことはあまり覚えていないが、人のぬくもりがとても暖かかった。