8話 ページ10
｢どうだった、うちの三席は｣
とは言っても、聞かなくても実力差で結果は目に見えていた。これで態と聞くものだから、なんとも意地の悪さだと自分でも思う
｢全然あかんわ、話んならん｣
｢そうか、それはなによりだ｣
ぎゅっと、僕の死覇装を握るAの頭を撫でると、ギンが｢その子が、前に藍染隊長の言ってた｣と一旦そこで言葉を区切り、Aの顔をのぞき込む
｢こんにちは、僕は市丸ギン。よろしゅうな｣
｢......ギン、わたしは、A｣
｢ほうか、可愛え名前やなぁ｣
短い挨拶をした所で、ギンが手を差し出した。握手、だろう。こちらに視線を送るAに｢握ってあげなさい｣と伝える
｢よろしゅうに、Aちゃん｣
｢......うんっ｣
Aより少し身長が小さいギンは、笑いながら彼女の手を握った。
―
ギンの手を握ると、とても冷たかった。死人のような、冷たさ
けど、わたしにはとても居心地は良かった。惣ちゃん程ではないけど、わたしは好き
｢ギン、そろそろ手を離しなさい｣
｢あ、そうやね。ごめんなぁAちゃん｣
｢...別に｣
少し残念気味だけど、変わりにそうちゃんの手を握った。今度はわたしより大きい、惣ちゃんの手
｢さて、戻ろうか。そろそろ見張りがここへ来るだろうしね｣
｢これはどないしはるんです？｣
｢ああ、それは事故として処理するよ｣
｢そないですか｣
それじゃあ行こうか、と惣ちゃんに抱っこして貰った。目線が何時もよりドーンっと大きくなる、ぎゅっと惣ちゃんの首に手を回すと、着いてくるギンと目が合った
｢Aちゃんええなぁ、藍染副隊長に抱っこしてもらって｣
｢....ギンも、して欲しい、の？｣
｢いやちゃうで、ボクは遠慮しますわ ｣
｢...そ、う｣
ふふっと微笑む。ギンって、面白い、なぁ......。
だんだんまぶたが重たくなってきた。それは、眠たいって合図
耳元で｢眠っていいよ｣とそうちゃんが言った。でも、もっとギンと話たいから起きていたい、けどやっぱり眠たい
｢ギン、...また、あした｣
｢はぁい、また明日なぁ｣
｢そぉ、ちゃん...おやす、み｣
｢うん、おやすみA。いい夢を｣
また明日、いっぱい話そうねギン。
ゆっくりとまぶたを閉じ、そうちゃんの腕の中で眠った。やっぱり、そうちゃんの匂いは落ち着くなぁ......。
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るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (
レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます！ (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです！！この小説大好きなんです！！頑張ってください！！ (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます！すぐに訂正しますね！ (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)
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