2話 ページ4
すぅすぅと寝息をたてながらぐっすりと気持ちよさそうに寝ているAを起こさないようにゆっくりと彼女の隣に座った
｢ただいま、A｣
目をつぶる彼女の頬を撫でると、｢おかえり｣と言わんばかりにAの手が僕の手と重なった
僕よりも小さな白い手はとても可愛らしく、か弱く見える。それでも、こんな細い腕に、小さな手に隠された力は誰だろうと驚く程、
彼女の力は巨大だ
この僕でさえ、その力を見る時は”恐怖”というものを時々感じたりはする
だがそれはただの意思。その力は決して僕には向けない、そう分かっているんだ
ー彼女は僕を傷つけないー
そうに決まっている。
Aが僕と共にいた時から、僕もAを決して傷つけるなどという無駄な行為なんてしないさ
僕の斬魄刀である”鏡花水月”の能力を使ってはいない
当たり前だろう、
そんなものはAには必要ない
反対に、彼女は自分の事のようにして喜んでくれる。この能力を最初に見した時は僕の好きな陽だまりの笑顔を向けてくれて｢かっこいいね｣と言ってくれたのを覚えている
自惚れじゃないけど、Aは本当に僕の女神だ
孤独だった僕をいとも簡単に心を救ったんだ、
僕を理解してくれた
｢それだけで僕は、何度君に救われた事か｣
君は分からないだろうね、分からなくても僕は知っている。
手放したくないものはここにある
この時間をもっと味わいたいけれど、そろそろ平子真子の側に行かなくてはならない。
あの男は妙に鋭い、とても扱いにくい道具だ。
だがそれのお陰で、彼が僕を疑い続けてくれるおかげでこの｢計画｣は良い方へと進むだろう
浦原喜助は、どうするかは後で考えるとしよう
まずは、｢彼｣の力を見なくてはならない。そろそろ隊に入ってくるであろう
市丸ギンを誘いに。
｢A、起きなさい｣
うっすらと目を開けるAは僕へ手を伸ばし、優しくそれを取ると腕を首に回した
いつ抱いても軽い、背中に当たる温もりは僕にはちょうど良かった
さぁ、平子真子のところへ行こうか
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るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (
レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます！ (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです！！この小説大好きなんです！！頑張ってください！！ (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます！すぐに訂正しますね！ (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)
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