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16話 ページ18



彼の計算を狂わせたのは他でもない、Aという存在がいたから


彼らは決してAを疑わなかった。むしろ彼らは受け入れ ”味方”だと判断仕切っていた


それが裏となって返ってきたことに過ぎない


「感謝しますよ 平子隊長」


貴方がAを疑わなかったお陰で、僕達の計画は徐々に進めれた。


「僕を深く疑い、Aを疑わなかったお陰で あなたは気づかなかった」

「...気づいとったって言っとるやろ....」

「いいえ」


彼の言葉を否定する。例え正体に気づけてもあなたは大事なものを気づけていなかったのだ


「気づかなかったでしょう?この一月、


貴方の後ろに歩いていたのが”僕ではなかった”と言う事に」

「.....な....!?」

「”敵”にこの世界のあらゆる事象を僕の意のままに誤認させる。それが僕の斬魄刀『鏡花水月』の真の能力です」


Aを離し、鞘から刀を取り出す


「その力を指して────”完全催眠”という」


「...完全....催眠...やと....?!」


平子真子及び隊長格にはまた違う能力を公開していた。だがそれは全て偽りであり、”完全催眠”こそが僕の斬魄刀の真の能力


「貴方は鋭い人だ 平子隊長」


もし仮に、貴方が僕ともう少し積極的に接し ほかの隊長副隊長みたいにしていたのなら、気づけたかもしれない

或いは見抜くことが出来たかもしれない

だが貴方はそうはしなかった


「貴方が僕を信用していなかったが故に 常に僕と一定距離を保ち、心を開かず、情報を与えず 決して立ち入ろうとはしなかった」

「....だから気づけなかった.... そうちゃんが別人にすり替わっても、 普段の様に接していたから....」


今にも眠たそうに、けれど平子真子をその冷たい目で見下ろす彼女の姿はとても支配者とでも言えよう


Aはよく人を見る。故に僕の行動も、考えも全て彼女は理解尽くしている。言わなくてもAは分かっているのだ


彼女ほど、繊細で素晴らしい人などいないさ



「僕の身代わりをさせた男には 僕の普段の行動とあなたや他の隊士、隊長に対する受け答えのパターンを全て記憶させました。もし、あなたが僕を深く理解していたなら 僅かな癖や動きの違いに違和感を覚えたでしょう」


だが、貴方は気づくことができなかった。それはつまり


「貴方が今そこに倒れているのは 貴方が僕のことを何も知らないでいてくれたお陰なんですよ__平子隊長」


そこで地に伏せているのは、貴方のミスだ

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るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます! (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです!!この小説大好きなんです!!頑張ってください!! (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます!すぐに訂正しますね! (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒桜姫 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年4月28日 1時

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