15話 ページ17
｢....お前......東仙.....！｣
地に伏せた平子真子が要を見た。
要の鈴虫で暗いドームを作り、平子真子達をああして地に伏せさした。
｢なんでや...お前っ...拳西を....自分とこの隊長を....裏切ったんか！？｣
マスクをとる要はただじっと平子真子を見つめるだけ。
僕はそんな彼の言葉に笑みが零れた。裏切る？それは違う＿
｢裏切ってなどいませんよ｣
一歩、闇から足を踏み入れる。変わる空気が、僕の言葉で一瞬にして静まり返る
｢彼は忠実だ｣
一歩、一歩と光へと進む。腰にぶら下げた刀を鞘から取り出す
｢ただ忠実に、僕の命令に従ったに過ぎない｣
忠実に、僕の命令を聞いた彼を。
光へと完全に姿を表した＿
｢どうか彼を、責めないでやってくれませんか
＿＿＿＿＿平子隊長｣
｢....藍...染.....！！｣
ああ、その睨む貴方は何とも愚かだ＿＿＿
−
｢やっぱし....お前やったんか...｣
｢気付かれていましたか＿流石ですね｣
そうちゃんとひらこたいちょーの話声が聞こえる。ひらこたいちょーの方は.....霊圧が乱れていた
ああダメだよ？霊圧を乱しちゃ＿
｢ギン....｣
｢ん？起きたんAちゃん｣
うんと頷く。ギンがわたしをゆっくりと下ろすとそれに気づいたのか
わたしを見るひらこたいちょーの表情は驚いていた
｢なっ......なんでAがおんねん....ッ！｣
｢いる？そんなの当たり前じゃあありませんか｣
｢なん、やと...？｣
刀をしまうそうちゃんはわたしを手引きした。そばに駆け寄ると、ぎゅうと強く引き寄せ
｢この子は”最初”から僕の隣にいる｣
｢！.....まさかッ｣
｢ええ その通りです。彼女は僕の＿＿仲間だ｣
驚きを隠せないひらこたちょーはわたしとそうちゃんを見て絶句する。
目が合った時、わたしはずっと彼の瞳を見た
｢なんで...や......Aッッ｣
｢──なんで裏切った？｣
｢！！｣
｢裏切ってなんか、ないよ。わたしは、ひらこたいちょーもみんなも、裏切ってない｣
彼を見下ろしながらそう呟く。
｢”最初”から 、仲間とは思っていなかったよ。｣
冷たくそう言い放った。
そうちゃんは上でクスクスと笑い、わたしの頭を撫でた
｢僕だけでなく、Aも深く疑っておくべきでしたね 平子隊長＿｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (
レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます！ (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです！！この小説大好きなんです！！頑張ってください！！ (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます！すぐに訂正しますね！ (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
