続き ページ18
「ねぇ山本くん。私ね、大切な話があるの。」
「どうしたのAちゃん」
少し不安げな顔でこちらを見てくる山本くん。
「私ね、もっと山本くんの役に立ちたいの、だって山本くんは働きながら会社にも行って。私より忙しいのに家事までして貰って、もっともっと私の事頼って欲しいの。」
山本くんの顔は笑顔に戻って。
「うん、ありがとう。」
「じゃあ!」
「でもね、家事はやらなくていいよ。」
「え……」
「家事は誰にだって出来るでしょ?だからAちゃんにしか出来ないこと頼んでもいいかな?」
「うん!私頑張るよ!」
やっと山本くんの役に立てるんだ私。
「じゃあ、」
「うん!」
「これからこの家にずっと居て。」
「……え?」
「それから僕以外の人の連絡先全部消して。学校も退学届け僕が出しとくよ。あとこの家には誰も呼んじゃダメだよ。二人だけのお家なんだからね?」
「え、でもそれじゃあ友達とか……」
「僕が居るでしょ?」
「うん、でも……」
「僕ねずっと二人で一緒になれるのが夢だったんだ、でもお外に行くとAちゃんがフラってどこかに行っちゃうんじゃないかって怖くてね、これで僕もAちゃんもずっと幸せだね!」
「そんな……」
「……Aちゃんは幸せじゃないの?」
「だって……」
「ねぇAちゃんは僕のこと好き?」
「うん、もちろん大好きだよ。」
「だよね!良かった!Aちゃんが不安そうな顔するから心配になっちゃった!」
そう言って私の手を握る山本くん。
「お手手震えてるけど寒い?ギューってしてあげようか?」
「うん。」
「これで二人とも暖かいね、これからもよろしくね、Aちゃん。」
可愛い可愛い山本くんは私の彼氏です。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
作者の戯言
お読み頂きありがとうございます。作者です。
闇落ち大好きなんですよね。推しがそこにいたらバッドエンドに持っていきたい的な(ちょっと違うけど)
まぁちょこちょこバッドエンドや闇落ちも投稿しますが、もちろんハッピーエンドも書きますよ。えぇ。
これからもよろしくお願いします。
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作者名:しろまる | 作成日時:2019年8月6日 14時