その年下、警戒 ページ28
「個人的な要件でしたら、お引き取り願います」
部外者の乱入、もしくは敵だと思われた元カレであるこの男の拘束を解くようサイドキックに指示をする。
直後には、すっと離してくれたサイドキックだが、その腕を振り払うようにそいつは手を払った。
『うちの会社が敵と繋がってる。そう言ったら、話を聞いてくれるのかA』
「…あくまでも話を聞くのは“カサネ“であって、Aじゃありません。勘違いしないでください。彼を応接間に通して」
『了解しました』
彼の話が本当なら、ヒーローとしてそれを無視する訳には行かない。
あくまでも、本当ならの話だけど。
「ホークス、ごめんなさい。こんな見苦しいところ見せちゃって」
『俺は、全然。とりあえず、皆さん無事で良かったですよ』
彼の優しさにまた救われてしまった。
それに、彼はきっと気づいてる。
この男が、私の元カレだってことに。
そして、その思惑も。
彼は気づいてないと思ってるけど、私のヒーローコスチュームにこっそり羽を隠したのバレてるよ。
まぁ、彼には言わないけど。
「じゃ、私行くから。ありがとうホークス」
『いえ、じゃまた』
一礼するホークスを背に、私はまた応接間へ戻ることになった。
応接間には、1人少し緊張した面持ちの元カレ＿＿＿
「さっきの話、事実なんですか」
『正直、100%とは言い切れない』
「どういう意味ですか」
一ノ瀬は、鞄の中から1枚の小さめな封筒を取り出して、それをテーブルに置いた。
『中を確認してみて欲しい』
私は、テーブルに置かれた封筒を手に取り、その上から危険な物が入っていないか確認する。
刃物は無さそうだ。
『中には、写真しか入ってないよ』
「これは、うちの義務です」
以前、送られてきたストーカーからの手紙にはカッターの刃だけが入ってたことがあり、みんなにも注意深く確認するよう伝えている。
封を切ると、確かに中には1枚の写真だけが入っていた。
薄暗い廃墟のような場所で撮られた写真で、大人の男性が2人と恐らく子供が1人写っている。
ブレているのか、古いカメラで撮ったのかとても画質が悪い。
なんとか、人の顔が認識できる程度で…。
「この人っ」
『盾守だ』
「隣に写ってるのは？」
『うちの社長だよ』
すると、彼はすっと1枚の名刺を渡してきた。
それは、代表取締役と書かれた顔写真付きの名刺で写真に写る男の顔と同じ物だった。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
