その年下、猛禽類 ページ27
ホークスは忙しい人だ。
No.2となった彼はヒーロー活動はもちろんのこと芸能活動まで幅を広げている。
任務で東京に来ることもよくあるし、一個人の男の子に会うために時間を作るのは厳しいよね。
優しい彼だからこそ、ああいう言葉が出たんだと思う。
「ホークスは優しいね」
『何がです？』
「ううん、何でも無い。…啓悟くんに伝えとくね」
『え？』
「ん？」
お茶を飲んでいたホークスの表情はとても驚いている。
ただでさえ、綺麗な目をより見開いて。
『えっと、名前…』
今もなお困惑したように、なぜかカタコトに話すホークス。
なんだろう、この違和感。
「言ってなかったっけ？あの子の名前"啓悟"って言うの」
『…あぁ、そうでしたか！初めて聞きました』
普通に怪しい。
いつもならうまくやり過ごしそうな彼が、誰がどう見ても怪しいリアクション。
「ねぇ、なんかおかしくない？」
『何がです？』
「あなたが」
『え？』
「啓悟くんの名前だしてから変だよ」
『あー、サイドキックから電話だー』
すっとソファから立ち上がると、スマホを片手に絶対に話相手のいない会話を進める。
誤魔化し方まで怪しい。
『え、今から？わかりました。すぐ向かいます』
「ね、それ嘘でしょ」
『その啓悟…君には会いますよ。でも少し時間ください』
「本当？！うん、全然大丈夫！」
思いがけない急展開。
よくわからないけど、会ってくれるならいいか。
『じゃ、俺は本当にお暇させて頂きます』
「あ、本当にサイドキックからの電話だったの？」
『もちろん』
胡散臭いその笑み。
絶対嘘だ。
その後、私は軽く身支度を整えた彼と部屋を後にする。
一度、サイドキックの皆にあいさつをしてから帰る彼とオフィスに向かって歩いていると、突然サイドキックの慌てたような声が聞こえてきた。
なんて言ってるかはわからないけど、拒絶してるようなそんな声。
速すぎる男はそれをいち早く感知して、私が少し出遅れた。
急いで彼のあとに続いていくと、そこには私のサイドキック数人に捕えられた男性が1人。
『カサネっ』
都合の悪そうに俯くサイドキックに反して、私は思ったより冷静だった。
「何の御用ですか」
私は、この男を知っている。
隣に立つホークスは気を緩める訳でもなく、まるで猛禽類が獲物を狙うようなそんな目で男を威嚇している。
『A、話があるんだ』
震えた声で話すその男は、少し前に別れた元カレだった。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
