妖艶な微笑み [文スト 男主]

変な異能の使い道 ページ19

さ … 帰ろ …そう思ってドアに手をかけたら

後ろから , 手を引っ張られる


＿＿＿＿ 中也さんだ ,



『 何の用だ 』

尋ねると笑みを浮かべる
何か企んでる , そう直感した


｢ 前に手前の異能にかかった時にその成分を抽質しようと試みた , そして実際に手前がやってるのと同じ 甘い香りが出せるようになったんだ ｣

どんだけ器用なんだよ ,
それより , 危険すぎる …
あの異能は人を酔わせる … 無自覚で襲いかかる


『 んで , 用はそれだけか ?』

少し笑いながら , 煽り口調で言う ,


｢ いや , 手前に試したくてここに来た｣
中也さんはニヤっと笑うと無防備な俺に壁に押し寄せた ,
驚いた俺はそのまま後ろに倒れ込む
壁際に追い詰められ相手は立ち上がっているから絶体絶命 …


『 ストップｯｯ !! お互いな ？不利益だからやめよう… 』

見下ろされてて何か厭だ … ,


｢ こっちには利益がある ,｣
と云って俺の異能の原液( ？ )を中也さんは口に含んだ , 何してるんだ と思ってたがやっと今意味がわかった


＿＿＿＿いや , 今わかってももう遅い


もう距離は縮まっていて , 距離は0 。
無理やり , 口に原液を押し込まれると抵抗が出来ずに飲んでしまった ,
吐き出すことも出来たと思う

だけど息を吸うと共に呑み込んだ



『 ｯ ……!!』


数秒経つと頭がクラクラしてきた ,
無性に目の前に居る中也さんに , キスしたくなる

俺の能力ってこんな感じなのか…


中也さんも能力にかかってるから同じような現象にかかっているのだろう ,
中也さんが近付く


俺は 無意識に中也さんの首に腕を回して自分からキスをしていた , しかも自ら深く , 長く絡めていた

『 ｯふ …ぁ… , 』

息を吸おうとすると , 中也さんが欠かさず舌を入れてくる , また俺が受ける事になった ,



俺が上を向いていて中也さんが下を向いた状態でしているので , 中也さんの唾液が俺に零れる 。

とても甘くて誘惑的な ＿＿＿＿



そんな事を考えていたら , 後頭部をガッチリと抑えられて , もう逃げられない

噛むような 感じのキス
やっぱり恥ずかしいことに変わりはなかった


｢ ｯ … ｣

そろそろ原液が切れてくる頃と2人感じて口を離した , 矢張り口と口はまだ銀の糸で繋がっていた

中也さんが顔を紅潮させ , 吐息を荒くしてる
えろいなぁ , なんて考えつつも多分 , 俺も同じような顔をしているんだなと思った ,



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