妖艶な微笑み [文スト 男主]

医務室での秘密ごと ページ13

う ｯ …… 頭痛てぇ …

懐かしい匂い … 探偵社の匂いだ
…… いや , ちょっと待てよ
探偵社はいいとしても … ここって＿＿＿＿



｢ いい感じに倒れてたねェ どっか怪我とかしたかい ?｣

『 いやｯ 怪我はしてませんんんんｯ!!!!』
医務室という恐怖の部屋
与謝野さんに解体される … 谷崎さんから聞いたことがある … 解体されると

｢ なぁんだ , じゃそこで寝てな｣



こんこん



ドアをノックする音
｢ 入っていいよ ｣

誰だろう …

｢ やぁ , 気分はどうだい ?｣

太宰さんか …なんか安心した …
そして、状況を察知してか与謝野さんが医務室を退散した ,

｢ なんとか …中也達を倒したよ , まぁ弱みを握ってるからそれをバラしちゃうぞ〜ってことでね｣

なんか太宰さんっぽいや
『 気分は大丈夫 ,
太宰さんが生きてて良かった … , 』

其う言うと頭をポンポンと撫でられる , 気持ちいい… , 過去を振り返ると芥川と中也さんの感触を思い出す … 顔が熱を帯びてるのが俺でも分かる



｢ 中也達に何回も何回も何回も ……キスされてたね 。毒消ししてあげるよ｣

そして , 何回かただ触れるだけのキスを
優しく …

『 んｯ ……』

｢ … 軽くキスしただけなのに蕩けてる ,
こんな顔を中也達に見せたんだよね , 全く ……無防備なんだから… はぁ …… ｣



状況が掴めなくてキョトンとする
… なんか安心した ……太宰さんの匂い久しぶりだ

『 … じゃ, 私は行くよ …ちゃんと寝なよ ?』


くいｯ


微量の力で太宰さんの袖を引っ張る
『 もう少しだけ居てくれ …ｯ ……』

もう自分で何を言ってるのかわからないや
＿＿＿＿ただ近くに居てほしい



どさっ


｢ 翔くんは煽ってるの ? 私を …
今までずっと我慢してきた … だけど今回くらいいよ… , ね？｣

太宰さんの表情が厳しくなる
野生のような何か… ,

『 そーゆーつもりじゃなくてｯｯ !!! 』

必死に弁解するが太宰さんには通じなかったようだ , 顔を近付けてくる , 太宰さんの匂いを近くに感じる



噛み付くようなキス
誰よりも強引で , 何かを欲しているような


『 んｯ … ふ…ぁ…ｯ』


＿＿＿＿医務室でこんなことしてる
そう思うと罪悪感と共に感度が増してるようにも思える 。 俺 , こんな変態だったっけな …


太宰さんのキスは特別長くて
回数も多かった , 一回一回口を離して こっちを見て微笑む ,
｢ …顔 , いやらし〜よ｣

そんなことを言ってくるので
俺は顔が赤くなってるのだろう ,

誤発動かそれとも･･･ ?→←二対二

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す