彼女が｢好き｣と言ってくれません

悩み ページ10

夏油side



五条｢傑〜？Aとなんかあった？｣





夏油｢ん？何かとは？｣





五条｢傑はAのことばっか見てるし、Aもちょくちょく傑見てるから、なんかあったんかなーってね？｣





夏油｢さあ、どうだろうね｣





とぼけてみると、悟は私の肩に手を置き、低めのトーンで言った



五条｢なぁ、親友に隠し事はなしだろ？｣



Aとのことは秘密にしようと思っていたのにね



まあ仕方ない



夏油｢はぁ、悟は相変わらず鋭いね、わかったよ｣





ここ、1ヶ月の話を話した




五条｢へぇ、傑とAがカレカノ同士か、、｣




夏油｢とても可愛んだよ、Aの行動には心臓がいくつあっても足りないかな｣




五条｢やめろやめろー、惚気話を聞く趣味はねぇし、なんか悩みもなさそーで安心したわ｣





夏油｢·····｣




私にだって、そりゃあ悩みならある




ひとつだけ




五条｢ん？なんか悩んでんの？｣





夏油｢それがだね、Aが"好き"と言ってくれない｣



付き合ってからも、Aの口から"好き"という2文字を聞いたことがない




悩みを告げると悟は目を見開いている





五条｢はぁ！？｣




夏油｢声が大きいよ、悟｣




五条｢それ、初めからずっと？お前ら恋人同士じゃねぇの？｣



夏油｢そうだね、Aから、言われたことはないんだよ。恥ずかしがり屋なのは承知しているんだけどね｣



五条｢でも、抱きついたりはすんだろ？よくわかんねぇ｣



夏油｢どうしたものかな、｣



五条｢んふっふっ、じゃあ、やるか？｣




ニヤニヤと笑うこの悟の顔は、何かを企んでいる時の顔



夏油｢何をだい？｣







五条｢"Aに好きと言わせよう作戦"！｣






はぁ、まったく、ネーミングセンスがないなぁ




でも、ありがとう、私の最強の親友



そして、始まった作戦




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