彼女が｢好き｣と言ってくれません

【4】それは裏切り？ ページ22

夏油side



私とAの半年の記念日まで、残り2日


悟と話したあの日からまる3日、Aとしっかり話せていない



私も話そうと何度も試みたのだが、その都度｢いま、いそがし い｣とか｢あとで、｣とか、しかもその、あとでが訪れたことは一度もない


その上、昨日はフルシカトだ



私のメンタルはもう限界である



夏油｢私が何をしたと言うんだ｣



答えのない難題を永遠ととかされているかのよう、加えて、3日間話せないという拷問



話せていないということは、もちろん、Aに触れることもできていない、これは、私にとっては死活問題だ。




そして、私が今この状況で、なによりも悲しく思うのは、A、



君がここ何日間も、私がいなくたって平気だってこと




陰ながら、Aの行動を観察していれば、任務終わりや空き時間はどこかへ出かけているようで、夜は自室に籠りっきり




昼間、教室にいるA見れば、右手は少し腫れていた。



Aの親友とも言える祥子に聞けば、腱鞘炎らしい。


私に隠れて、腱鞘炎になるほどの何かをしているのだろう。




Aと付き合えた時と同じように多少の罪悪感を感じながらも、どこかへ出かけてるAのあとをつけた


あの時とは違くて、Aは電車を乗り継ぎ、都会へ


人が多い中、Aを見失わないよう歩く



Aは何処か目的地があるのか、ないのか、よくわからない動きをしてた。いったいどこへいくつもりなのだろう？



それからもいろいろな店を転々しているA、しかもどれも飲食店でドがつくほどの高級料理店ばかり



おっと、危ない。






Aは私に気がついたのか、いきなり振り返ったたが、別に気がついたわけじゃなく駅の方へ来た道を戻る




駅で待つこと数分




私は唖然とした





私の眼には信じがたい、いや、信じたくない光景が広がっている




夏油｢は、、何故、｣







何故、Aと悟が会っているんだ？





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