6話 ページ7
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一週間前___
この日俺とAは、ある場所に二人で来ていた。
その場所は俺にとっては、何よりも大事な場所なのだが、同時に行きたくはない場所でもある。
何故今日、此処に来たか
それは。
「今日は、俺の姉上の…命日なんでィ。」
そう、此処というのは墓地であり
そこの沖田家と書いてある石には俺の大好きな人が眠っている。
Aには元々、姉上が死んだという事を
言ってあり珍しくこの日は此奴も神妙な顔をしていた。
二人並んで、手を合わせる。
――姉上、元気ですか。
今俺には、大事な奴が出来ました。
此奴だけは、俺が守るって決めたから、
姉上も見守っててくだせェ。
姉上に報告したい事だけ手短に。
もう俺は、いつまでも引きずることをやめたのだから。
それが出来たのも、今隣で長々と何かをブツブツと言っている此奴のおかげだ。
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「そんなに、長く何言ってたんだ?」
「んーとね、
初めまして総悟の彼女です。
総悟は、私のおかげで何とか元気でやってます。だからお姉さんは、安心してください
って言ってた。
後は、、秘密!」
「何でィ、教えろよ。」
「いーやーだ!」
結局、その秘密というのは教えてくれはしなかったが俺は、Aらしい姉上への挨拶に、
改めて此奴で良かったと感じた。
だから、この時少し哀しそうな顔をしていた事など気がつくことが出来なかった。
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フォレット - 感動しました(´;ω;`)悲しいけれど、とてもいいお話だと思いました。とっても良かったです! (2018年8月2日 19時) (レス) id: fa99cee9d4 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 桜華さん» 満足していただけるのを目標にしてるので本当に嬉しいです!全然至らないものですが、そんな風に言っていただけてとてもとても嬉しいです。ありがとうございます!! (2018年7月23日 23時) (レス) id: d01fc0ec58 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - ああもう……ほんっとに泣かせに来るのが上手いですね…こちとらボロ泣きですわ。涙腺崩壊しちゃったよ。辛いよぉぉぉぉでもこう言う系結構好きなので満足できました!素敵な作品有り難う御座いました! (2018年6月21日 0時) (レス) id: b72db9a278 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - こんな私の作品で、そこまで深いことを感じて下さったなんて...とても嬉しいです!!書いて良かったなって思いました。いい話と言って頂けて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年11月23日 23時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - *兎田恋姫*@姫蛍とペア画中さん» からくりの話?書いてますよね...?!お気に入り登録させて貰ってます笑 文才なんて、微塵もないですよ。(^_^;) (2017年11月23日 23時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごあめ | 作成日時:2017年11月8日 23時