【浦島坂田船】Bloody Love

14話 ページ15

.




.






鼓膜を刺激する、少女の苦痛に満ちた悲鳴
視界に入る、苦痛に歪んだ顔
その全てが俺達の加虐心を煽り、快感へと繋がる。



舌が溶けてしまいそうなほどに甘く美味で官能的なその血を飲めば飲むほど身体が熱くなり止まらなくなりそうで。


一心不乱に彼女の身体に牙を突き立てていれば、限界を迎えたのかAは気絶してしまった。

叫び過ぎたのか枯れた声と、涙でグチャグチャになった顔で意識を手放す前にこういった。





『...もう、殺して、』








.








「殺して、だってよ。
こりゃ身体が駄目になる前に、精神が持たねぇな。」


「こんなに美味い血持ってるのに、殺してやるわけねぇのにな。...いやぁそれにしても此奴最高すぎ。」


「痛がる顔、めっちゃ可愛かったなぁ！！
やっぱり俺Aのこと大好きだわぁ。」



「まァ、散々甘やかしてきましたから心が弱いのは確かですね。...俺も久しぶりに興奮したわぁ。」








俺らの寵愛を受けて育ったこの少女は、きっと世の汚さや穢れを知らないままで成長しただろう。

だからこそ、きっと普通の人間よりも更に精神的に脆いのは確かで、下手をすると人形状態になってしまう。









「人形みたいなったら、面白くないだろ？
...めんどくせぇけど多少は、な？」


俺がそう言うと坂田、まーしー、センラはそれぞれ了解してくれた。








.








こんなことをされて今のAは酷く不安定な状態に陥っているはずだ。...だからそこを突く。

飴と鞭は使いよう、とはよく言うものであれほど人間を思い通りにするのに良い方法はないと思う。









(...まだ、優しくしてやるからな、今は。)








.




.

15話→←13話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す