幻想的に淡く。

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そのあと、

なんの用事だったかわからないけど
ぎゃーぎゃー騒ぎながら作業する社員を睨みつけるように
玉森さんが帰ってきた。







おかえりなさいって、颯くんは
彼が脱ぐジャケットを預かって。









どうしようかな…。
CMのコンセプト。



うちの会社っぽくて、
高島美沙さんらしい感じは
どんなのなんだろう。。。









そんなこと思いながら
資料を手に取って眉間にしわを寄せる玉森さんを見る。




ぼーっとしてたら
目が合っちゃって……、









トクン、って胸の高鳴りも強くなり
急いで目をそらせば

あ、そうだって
彼は私のとこに来た。









玉「これ、」




「……？」




玉「颯がお客様に取ってくれたアンケート。

うちにどんな物を求めているか、って
ざっくりだけどまとめてある紙。

ちょっとは使えるでしょ、こういうのも。」









ありがとうございます。って

資料に目を移せば






"今日下のエントランスで待ってて"





って、付箋でそう書かれてあった。









玉森さんを見たけど
もうそこにはいなくて、


社長室に戻る後姿だけ。









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やっと………


玉森さんと話せる。









書いてある文字、

指でそっとなぞって
ゆっくりと深呼吸した。









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