幻想的に淡く。

28 ページ28

藤ヶ谷SIDE









玉「仕事ですか？」




「ん？琴瀬琴瀬」




玉「あ〜…」









なんなんだよ、この二人は。



分かりやすすぎ(笑)

同じような返事の返し方しちゃってさ(笑)









「どう？琴瀬は。

デザインとか、、
仕事とか、、」




玉「相変わらず良い作品
作りますよね。」




「そうなんだ、」





玉「いつも、あ…そう来るか。みたいな
予想外な感じが多くて。


本当に、うちには大切な人材です。


…ってなんで琴瀬？」





「いや、別に？(笑)
ふ〜ん、あいつのことそう思ってたんだ」



玉「え？(笑)」





「いつもダメ出し多い感じでさ。

そんな風に思ってるって、
意外だな〜って。」





玉「大切な人材だからこそ
厳しくしていかないと、って。


あいつは褒めて伸びるタイプじゃないんで」









だってよ、琴瀬さん。




意外と玉森って
ちゃんと見てるんだって。





これ音声録画して
聞かせたいくらいだわ(笑)





なにかと勘違いしてる琴瀬だからさ(笑)








ま、俺の口からでは
あのキスのことは聞けないけど(笑)

そこは自分で何とかしてください。









玉「新しいCM撮影の方も
手伝ってもらわないとな。。。」




「俺がいるから平気だよ(笑)」



玉「マジで任せます。

A、成功するときはうまくいくんですけど
失敗したらとことん頭腐っていくみたいに
ダメになってくんで、気を付けてください。」



「それちょっと分かるかもしれないわ(笑)」









いつもあんな冷たいこと言う玉森だけどさ。








琴瀬のこと大事なんだよ。




社員としてか
一人の人間としてかは別としてね。





そこだけは本当だと思う。









満足そうに
煙草の煙をふぅっと吐く姿見て思った。









・

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す