幻想的に淡く。

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え、、、

今ここで？









颯くん、見てるよ。。。









そう思いながらも

掴まれた腕はじんじんしてて
玉森さんの大きな手にまたキュンと胸が痛くなる。









玉「話の続き。
また今度話すわ、、、

色々……
他にも話したいし。。。」









寂しそうな目でそんなこと言うから

分かりました。って
そう言うしか、他なくて。。。









颯くんの前通るときに

小さく会釈をしてその場から離れた私。









掴まれた腕のところさすって



玉森さんから感じた熱から離れて
少し悲しくなった。









あの空気。。。

なんか異常に悪すぎた。。。









しかも颯くんのあの顔。。。


切ないような、

まるで捨てられた犬みたいなさ。








私なんか凄く悪いことをした気分なんだけど、、、






何この感情は。









外回りの気分じゃなくて、
ため息ついて
重い足取りでコンクリートの上を歩いた。









この前、って。







彼は何を言おうとしたんだろう。









やっぱりキスのこと？



それとも仕事のことかな？








モデルさん決まったよ、なんてそんな単純な話だったら
また今度話す、なんて
あんな深刻な顔で普通言わないよね。









心のモヤモヤが取れないまま
仕事に行くのは嫌だな。。。








はぁ、、、太輔さん。









今すぐにでも
相談したかったけど、

太輔さんばっかに縋ってちゃダメだって
携帯握りしめて
今は仕事にだけ集中した。









頭の中にいる玉森さんを振り払うかのように。









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