幻想的に淡く。

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もうそこから玉森さんは
昨日のキスの意味も、説明もないまま
普通に私に接してきた。







動揺を隠せないのは事実だったけど
仕事だからこうなのかも、って言い聞かせて
言われたことやって
仕事終わらせたところで、






今日ちょっと話がある。なんて言葉

どこか期待してた。







でもやっぱり、
彼はいつものように帰っていき、


私の隣に居るのは
いつも颯くん。






でも、ごめん。


今は君じゃないんだ。って。







ひどいこと思ってるのは分かってる。

でも、彼以外の人を考える余裕なんてなかったから、




頭の中も玉森さんばっか。








キスの意味

キスの意味

キスの意味





探るにもたどり着かない答え。









キスのせいで、
前より仕事のミスはもっと増えたし



玉森さんを怒らすばかり。









それでも
彼と一緒に居る時間が多ければ多いほど
私のこの気持ちは満たされていき、









あんなキス、
どうせ遊びだよね。



私を試したんだよね。



簡単に俺によって来るかなって、
実験だよね。




って、自問自答で
いつしかそれは消息した。









でもそれで
納得したわけじゃないから、




自ら無理やり
消息させた、って言ったほうが多分正しいのかも。









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