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「そんな落ち込むことないですって!

嘘だったんですよ?
それでよかったじゃないですか!」






玉「悔しくねぇの?

嘘つかれて、
散々こっちは電話だの調査だの、
バカみてぇに動いてさ。」





「……っ

っそうですけど!
事実じゃなくてよかったって、そう思いません!?」









って、言ったら

なぜか変な沈黙が流れた。




…と、同時に玉森さんは私にへと近づく。









え?ってなって、
静かなこの部屋が以上に苦しかった。





待って。

心臓の音が聞こえちゃいそう。








月で照らされた窓の光が

徐々に近づく玉森さんの影を映していて、





まっすぐ彼の顔を見れなかった。









「………ッッ」









もう怖くて…


前なんて見れなくて…





思いっきり目を瞑ったら、

フフって鼻で笑う。







「え、」









玉「何されると思った?」






「……へ?」





玉「怒られると思った?」









そっち、、、、、、じゃない。



キスの方なんだけど。。。。









フリーズしている頭で

必死に口を開く。








「分かんないですっ、」






玉「俺今、すんげぇ不機嫌」






「…っわ、わかってます。」





玉「なんで?」





「顔とか、しゃべり方見てれば。」









あ、そう。って。。。





でも、距離だけは離れない。








こうして近くで見たことなんてないから

視線外す玉森さん見て
綺麗な横顔だな、なんて。









「煙草臭いです。

…もしかしてここで吸ってますか?」






玉「吸ってねぇよ。」









でもほろ苦くていい匂い、
なんて思った時だった。



目を閉じた瞬間。









気付けば彼の顔は私の顔とかなり近くて




何より、唇が




重なってた。









「……っっ!!」









より一層、煙草の匂いが強く感じて。。。









え、って思った頃には

玉森さんはもう荷物持って、
社長室を出て行ってた。









キス。。。









思考回路が回らず、

力も出なくて、その場にへなへなって座り込む。









なんでキスなんか。







前触れもなく。








どうして私なんか。









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涼風(プロフ) - nanaさん» nanaさん!いつもコメントありがとうございます(*^_^*)またまたツンツンです(笑)今後の展開に期待してくれれば嬉しいです♪ (2016年11月14日 20時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - こんにちは♪玉ちゃんツンツンですね〜!なんで颯君のこと聞いたんだろう……。新作なのにこれからの展開楽しみすぎです! (2016年11月6日 0時) (レス) id: 81df8c1a44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼風 | 作成日時:2016年11月5日 17時

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