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大嫌いな日本史の勉強も終わって
お昼の時間。
教科書、ありがとってお礼言って返そうとしたら
北山君はそれを雑に受け取って鞄に入れた。
意地悪な人なのか…
優しい人なのか…
いまいちよく分かんない。
だけど貸してくれたのは事実だし
有難く思っておこう。
教室にいるのはなんか窮屈だから
自分で作ったお弁当箱とパンフレットを持って
屋上まで向かった。
風つよ…。
吹き抜ける風に
なびく髪を耳にかける。
「……っ、」
いつも座るそこには、
北山君が寝てた。
他の場所はカップルとか
騒ぐ女子のグループとかそういうのばっかで…
本当は少し微妙な距離まで行って
あまり迷惑じゃない位置で食べようか迷ったんだけど
やっぱいいや、って右回れして引き返そうとした。
そしたら、
「そうやって色々遠慮するから
舐められるんじゃねぇの、」
って、振り返れば
北山君が眠そうに起きて
髪をわしゃわしゃかいてそう言った。
「弁当。
ここで食うつもりだったんだろ?」
私のお弁当指す。
錘がついたように重い足を
私は前に出した。
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涼風(プロフ) - 桜さん» そんな人たちの言動なんかで自分を失ったりしたくないですよね。ごめんなさい、こんな長文。桜さんが私なんかに話してくれたことが、不謹慎ですが嬉しくて。この小説も亀更新ではありますがゆっくりと更新していけたらなと思います。コメントありがとうございます! (2018年3月23日 0時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
涼風(プロフ) - 桜さん» そんな人たちがいなくなればいい、こういう風に和解しあえたら。なんて私の思いも少しだけ入っています。私の小説で少し気を悪くされていたらごめんなさい。でも人って悪いところもあれば良いところもあります。人それぞれなんですよ。 (2018年3月23日 0時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
涼風(プロフ) - 桜さん» 桜さん、いつもコメント本当に嬉しいです!そうなんですね…、経験しないと分からないことや気持ちってありますよね。クラスの人をそんな風に扱うなんてよっぽど小さい人間なんだと思います。 (2018年3月23日 0時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 涼風さんの小説読み返しててそういえばこの話は私に重なる所結構あるななんて…(笑)机は捨てられないですけどクラスからの扱い的には主人公ちゃんと変わらないかな…いきなりだしどうでもいいようなことをすみません(笑)まぁでもとにかく涼風さんの小説は大好きです! (2018年3月17日 12時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
涼風(プロフ) - サトリンさん» ドラマの話ですか?櫻子さんの足下には死体が埋まってるのことですかね。あれ私も見てます。面白いですよね〜。藤ヶ谷君が刺されたところには驚きました。リバースのほうばっか集中していたもので突然の展開についていけなかったです。 (2017年6月15日 23時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼風 | 作成日時:2017年5月30日 15時