学園アリス-memory- (ページ6)

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3話-再入学Ⅲ- ページ6

-初等部寮-

鳴「は～い到着」

　ナルに寮まで送ってもらい、車を降りる

鳴「また明日、ちゃんと学校に来るんだよ」

　…ここの教師は私を何だと思ってるんだ←日頃の行いの悪さのせい

『はいはい。じゃあね、ナル、岬』

　2人に軽く手を振って久しぶりの寮へと向かう

　寮に入ると寮母ロボのタカハシさんの姿

　まだ授業がある時間かぁ

　辺りを見渡してもタカハシさん以外の姿がない

タ「2年ぶりだすなぁ、部屋は前のまま何も変えてねぇだす」

　流石、タカハシさんだ。

　聞く前に教えてくれた

『ありがとう』

　タカハシさんにお礼を言って、スペシャル階級の部屋がある棟へと向かう

　誰もいないと静かなんだなぁ

　そういえばよく授業サボって部屋で寝てたっけ

～KANADE MAMIYA ～
　 ―✪―

　扉のネームプレートには私の名前が刻まれている

『…隣は確か空き部屋だったはずだけど』

　隣を見ると以前は空き部屋だったはずの扉にネームプレートがある

『…ひゅ…うが、な…つめ？』

　ナルが言ってた私に続く初等部2人目の幹部生?

　初校長に気に入られてるっていう

『…なつめ、ねぇ』

　きっと弱みでも握られてるんだろうな、初校長に

『…まぁ関係ないか』

　関わることはないだろうし…とりあえず寝よ

ガチャ

棗「…」

　誰もいないと思っていた廊下に

　その"ひゅうがなつめ"がいた事など気づかないまま部屋へと入った

棗「…新入りか？」

　なんて呟かれていた事も知るわけがない

『本当にここ出た時のままの状態だ』

　そのまま過ぎて呆気にとられた

　雑誌とか片付けてくれて良かったのに

　流石にお菓子とかは処分してるか

『…ホコリがないってことは、掃除はしてくれてたんだ』

　ベッドに寝転がると布団のいい匂いがする

　タカハシさんには感謝しないとだなぁ

　そんな事を考えながらベッドに寝転がっていると徐々に瞼が重くなってきた

　…あ、そうだ

　澄和に…会っておかないと…うるさ…い…し…

　ここで私の意識は途絶えた